マガジンのカバー画像

バークレーの思い出

26
備忘録として、1年間バークレーに住んでいた時の思い出を語ります。
運営しているクリエイター

2021年10月の記事一覧

バークレーの思い出#9 写真付きIDを持ってますか?

 タイトル図は、アメリカ在住時の写真付きのID(証明書)です。これは、車の運転免許を管理しているDMVで発行してもらいました。今回の話は、写真付きIDを忘れて大失敗した話です。  バークレーに住んで一か月たったころ、テキサス州ダラスで行われるSEG(Society of Exploration Geophysicists)の学会に家族一緒に参加することになりました。SEGは、国際的に一番メジャーな物理探査学会です。飛行機は、バークレーの隣のオークランド市のオークランド空港か

バークレーの思い出#8 ホーム・アローンのお爺さん

 『ホーム・アローン』(Home Alone)は、1990年公開のアメリカのコメディ映画です。制作当時10歳だったマコーレー・カルキン君は、この作品で一躍有名になりました。テレビでも何度も放映されたので、見たこともある人は多いでしょう。  シカゴに住む裕福な家庭で、子沢山のマカリスター家は、クリスマス休暇を利用して家族総出のパリ旅行に出発します。しかし、主人公のケビン少年だけは、一人だけ家に取り残されてしまいます。そこへ泥棒が・・・と言うストリーです。このメインのストーリー

バークレーの思い出#7 アメリカの車事情

 あくまで20年以上前の話です。今は違うかもしれませんので、そのつもりで読んで下さい。カリフォルニアのバークレーに住んで思ったことは、キレイな車がほとんど走っていないという事でした。日本では、休日ともなれば、自家用車を洗車してきれいな状態を保ちますが、アメリカではそういうことは殆どありません。  車は移動手段だと割り切っているので、「動けばいい」と考える人たちがほとんどです。単なる移動手段に過ぎない車を、手間暇かけてピカピカにするという考えが、そもそもありません。  はじ

バークレーの思い出#6 UCBのキャンパス

 カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)のキャンパスは開放的で、徒歩なら誰でも出入りすることができます。ただし、車での出入りはかなり制限されていて、学内の駐車スペースに車を止められるのは、限られた有名教授だけでした。私がお世話になったモリソン教授も、物理探査の分野ではかなりの有名人で、寄付講座の教授も兼任していましたが、それでも学内の駐車スペースはもらえていませんでした。  UCバークレー校の大学キャンパスで一番の名所は、セイザータワーと呼ばれる大きな塔で

バークレーの思い出#5 お金と銀行

 アメリカでは2つの銀行口座を持っていました。1つは当座預金(checking account)で、もう1つは 普通預金(saving account)です。アメリカの社会保障番号(social security number)を申請するためにも、銀行口座が必要なので、ユニオンバンク(Union Bank of California)で口座を作りました。カリフォルニア州では、この他にもバンカメ(Bank of America)やローカル銀行のMechanics Bankという

バークレーの思い出#4 ゴールデンベア

 UCバークレーがあるカリフォルニア州は、1848年の金鉱発見で1849年からのゴールドラッシュで湧いたので、州の愛称はGolden Stateです。そのせいもあって、UCバークレーのシンボルキャラクターは、金色のクマ(Golden Bear)です。スクールカラーも紺色と黄色(金色)で、統一されています。  UCバークレーは勉強だけでなく、スポーツも有名で、アメリカンフットボールも強いのですが、そのチーム名はゴールデン・ベアーズ(Golden Bears)です。大学のショッ

バークレーの思い出#3 ナパバレー

 バークレーの北部に、ワインで有名なナパバレーがあります。アメリカに滞在中、3回ほど行ったことがあります。  カリフォルニアは乾燥した気候で、地中海に似た条件なので、ワイン用のブドウ作りが盛んです。乾燥と言えば、バークレーで借家に引っ越した初日の夜、乾燥で喉が引っ付いて呼吸困難で夜中に目を覚ましました。日本と違って、カリフォルニアはそれくらい乾燥しています。  バークレーからナパバレーは、車で2-3時間くらいの距離にあります。ナパバレーにはブドウ農園が広がっていますが、そ