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バークレーの思い出#9 写真付きIDを持ってますか?

 タイトル図は、アメリカ在住時の写真付きのID(証明書)です。これは、車の運転免許を管理しているDMVで発行してもらいました。今回の話は、写真付きIDを忘れて大失敗した話です。

 バークレーに住んで一か月たったころ、テキサス州ダラスで行われるSEG(Society of Exploration Geophysicists)の学会に家族一緒に参加することになりました。SEGは、国際的に一番メジャーな物理探査学会です。飛行機は、バークレーの隣のオークランド市のオークランド空港から出発する予定でした。

 国内線でしたが、余裕をもって出発の1時間前にはオークランド空港に着きました。チェックインの手続きをするために、チェックイン窓口にチケットを出して、手続きをお願いしましたが、写真付きIDが無いと飛行機には載せられない、と言われました。今なら、テロ対策のためだと理解できますが、当時は9.11のテロ以前で、まだ厳しいテロ対策は取られていませんでした。それでも、飛行機に乗るには写真付きIDが必要でした。

 アメリカに住んでいたので、日本の国内線と同じだと勝手に思い込んでいた私が間違っていました。もう少し、事前にきちんと調べていればこんなことにはならなかったと大いに反省しました。仕方がないので、タクシーに乗って家族全員分のパスポートを取りに、自宅に逆戻りしました。

 タクシーの運転手には、「チップをはずむから、急いでくれ」と言って、何とか搭乗には間に合いましたが、その後にもトラブルが続きます。予定通りの飛行機には乗れたのですが、今度は預けた荷物が同じ便に乗っていなかったのです。結局、その後の便で荷物が届くまでダラス・フォートワース空港に釘付けでした。本来なら、明るいうちにホテルに着く予定でしたが、どっぷりと夜になってしまいました。

 何とかホテルについて、チェックインしようとしたら、またまた小さなトラブルがありました。名前を告げてチャックインしようとしたら、「2部屋予約されています。皆さんお揃いですか?」と聞かれました。今度はホテル予約の間違いでした。何とかフロントの人に説明して、1部屋だけだと説明して、納得してもらいました。幸いキャンセル料は発生しませんでしたが、ホテルについては、バークレーの旅行代理店で予約してもらったので、おそらくそこでの予約が間違っていたのだと思います。

 アメリカ生活で楽しかった思い出は薄れていきますが、苦しかったトラブルの記憶は、いまだに忘れません。アメリカでは、国内線でも写真付きIDが必要です。お忘れなく。

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