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雑記コラム

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物理探査に関係が薄い雑多なコラムをまとめました。
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2022年4月の記事一覧

10万円の数え方 アナタならどうする?

 その昔、ある学会の懇親会(研究者たちの飲み会)で、受付&会計係を任されました。もちろん一人ではできませんから、当時の学生さんをアルバイトで雇って、手伝ってもらっていました。小規模な学会でしたが、懇親会費用は5000円(?)で、受付での当日支払いだったので、見る見る一万円札が貯まって行きました。  あとあとのお金の集計のことを考えて、すぐ隣にいた学生さんに「十万円は、こういう風に束にしてまとめるんだよ」と、例を示して優しく教えました。そうです。タイトル画にもあるような、一枚

小説の中の地球科学#4 『マグマ』

 マグマ(magma)は、地球を構成する固体が、その内部で溶融しているものです。地球の地殻やマントルは主にケイ酸塩鉱物でできているため、その溶融物であるマグマも多くはケイ酸塩主体の組成を持ちます。マグマは日本語では、岩漿と言います。このマグマをテーマにした小説があります。  しかし、小説の題名・マグマは、小説の内容を暗示するキーワードであり、小説の内容はあまりマグマとは関係ありません。実はこの小説は、地熱発電に関する話です。しかも普通の地熱発電ではなく、『高温岩体発電』とい

通勤途中の気になるお店#7 まる勝

 福岡市は、豚骨ラーメンが有名です。もちろん福岡市民はラーメンが大好きで、多くの場合、お気に入りの店が何件かあります。福岡のラーメンは、麺が細いため、大盛にしてしまうと麵がふやけてしまいます。その問題を解決するために考案されたのが、独自の”替え玉システム”です。替え玉というのは、残りのスープに麺を新たに追加するシステムです。こうすれば、ふやけた麺を食べずに済みます。私は食が細いので、替え玉システムを利用したことは殆どありませんが・・・。  福岡のラーメンがこんなに麵が細いの

通勤途中の気になるお店(番外編) マンホールと電信柱と巨石のオブジェ

 今回は店ではないので、番外編です。通勤路の途中に、道に沿ってマンホールが5m置きくらいに20個ほど連続している所があります。車で走っているので、正確な数はわかりませんが、少なくとも10個以上は連続しています。道にマンホールがあっても全然不思議ではないのですが、こんなに連続すると「何か特別な理由があるの?」と思ってしまいます。どうでも良いことかもしれませんが、個人的には”大きな謎”だと思っています。  マンホール(manhole)は、地下の下水道・暗渠、埋設された電気・通信

かつての石狩油田

 ネットサーフィンしていて、偶然にかつての”油田”の記事を見つけました。それが、下にリンクを貼った石狩油田の記事でした。タイトル画のように、ここは典型的な背斜構造に形成された石油貯留層のようです。  石狩油田は札幌の北部に位置するかつての油田で、昭和4(1929)年の最盛期には、油井188抗から年間産油量10,000キロリットルの原油を算出していたそうです。しかし総埋蔵量が少ないため、年々生産量が落ち込んで行きました。日本が太平洋戦争に突入した昭和16(1941)年は、南方

今こそ『地熱発電』

 現在、ヨーロッパではエネルギー価格の高騰が家計を圧迫しています。国によって状況は異なるようですが、ガソリン・電気・ガスなどの料金が軒並み上がっているようです。その原因の一つは例の紛争ですが、それだけでもなさそうです。  日本でも、ずいぶん前からガソリン代が高値で安定しています。これは円安および原油価格の上昇が原因ですが、エネルギーの大部分を海外に依存している日本にとっては大きな問題です。  私が小学生の頃、理由は全く違いますが、原油価格が一気に上昇した時がありました。い

カタカナ言葉が多過ぎない?

 正確には覚えていませんが、「ダンサブルなメロディーと、キャッチ―なリリックで全米で大ブレークした○○○。そのエモーショナルなサウンドはオーディエンスを魅了し、コンサートのチケットは軒並みソールドアウト・・・」みたいな広告が、ラジオから聞こえてきました。  意味は大体わかりますが、ちょっとカタカナ言葉が多すぎませんか?。海外のロックバンド(最近はアーティストと呼ぶらしい)を紹介するアナウンスなので、仕方ない部分はありますが、それにしても多いですねぇ。私の頭が古くてポンコツな

通勤途中の気になるお店#6 PLUMBER

 ある時、朝の通勤時にふと左側を見ると、建物の壁に大きく”PLUMBER”の文字が描かれていることに気付きました。壁一面には浮き出た文字で、大きく”PLUMBER”とだけ描かれていました。このとき、plumberと言う英単語の意味がすぐに思い浮かばなかったので、大学についてから意味を調べると、”配管工”という意味だとわかりました。  そうです。この建物は、建物内の配管などの工事をする会社だったのです。最初に気付いた時には、英単語しか目に入りませんでしたが、その後何度か通り過

通勤途中の気になるお店#5 CAFE BLUE BEE

 車で通勤している時には全く気づきませんでしたが、今日は用事があっていつもの通勤路に沿って”歩いて”いたので、かわいらしい喫茶店(カフェ)を発見しました。このカフェの名前は、『CAFE BLUE BEE』と言います。  このカフェは、フォルクスワーゲンのショールームに併設されている”カラダにやさしい”がコンセプトのカフェだそうです。福岡市民の西の憩いの場である小戸公園は、今日も家族連れで賑わっていました。その小戸公園の横を走るマリナ通り沿いにあるこのカフェは、2021年10

揺れる交差点 共振現象!?

 赤信号で止まっていると、「地震か?」と思える位に揺れる交差点があります。今日もその信号に止められました。その交差点は、九大伊都キャンパスへ向かう途中にあります。  初めてその揺れに気付いた時には驚きました。本当に、震度3程度(あくまでも本人の感覚)の地震だと思って、思わず身構えました。しかし、それは地震ではありませんでした。その交差点の手前の道路は橋の上になっているため、その橋が大きく上下に揺れていたのでした。  この橋は、常に揺れているわけではありません。今日は信号で

通勤途中の気になるお店#4 似顔絵看板

 お店ではありませんが、通勤途中でよく見る大きな看板があります。その多くは、大きな似顔絵が描かれた看板です。よく見るのは、比較的小さな開業医(クリニック)の看板で、似顔絵の主は”クリニックの先生(お医者さん)”だと思われます。  絵のタッチがどれも同じなので、同じ看板屋さんが作ったもののようです。少し調べてみると、株式会社エールというところが作った屋外広告のようでした。この会社は、クリニック開業前の企画や制作、広告に関するコンサルティング業務も行っているようです。「なるほど

まだまだオンライン

 新学期が始まる前、文科省からは大学の授業は「対面授業が望ましい」との通達がありました。しかし、春学期早々にコロナ感染者が続々と報告され、少なくとも2週程度は、ほぼすべての学年で実験を除く授業がオンライン授業に移行しそうです。  せっかく対面授業の準備をしていたのに、急遽、遠隔授業の準備に切り替えです。遠隔授業自体は、今年度で3回目なので徐々に慣れてきましたが、対面授業のようなライブ感が無いので、生徒の反応や手応えがイマイチです。  明日の授業は三年生が対象ですが、三年生

恥ずかしながら理事になりました

 この記事を書くか書かないか、ずいぶん迷いましたが、ブログに書くネタが尽きてきたので、思い切って書くことにしました。私この度、『九州大学出版会』の理事に就任しました。理事と言っても、年に数回ある理事会に出席するだけの、無給の仕事、いわばボランティアです。といっても、まだ就任したばかりで一度も仕事をしていませんが・・・。  有名な大学は、その大学の教員が教科書などの本を出版するのをサポートするため、”○○大学出版会”という法人組織を持っています。その中でも有名なのは『東京大学

みんな成人

 明日、4月5日は九州大学の入学式です。厳しい受験を乗り込えて、やっと手に入れた新しい船出です。みなさん、誇らしい気持ちで新生活にワクワクしていることでしょう。桜も満開は過ぎましたが、まだ少し残っています。たぶん新入生を祝福するために、散らずに踏ん張ってるのでしょう。  2022年の4月から民法が変わって、18歳からが成人になりました。今までの新入生は、一部の多浪生を除けば、全員未成年でしたが、今年度からは違います。今年からは、大学生は”全員が成人”になります。  成人と