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通勤途中の気になるお店#6 PLUMBER

 ある時、朝の通勤時にふと左側を見ると、建物の壁に大きく”PLUMBER”の文字が描かれていることに気付きました。壁一面には浮き出た文字で、大きく”PLUMBER”とだけ描かれていました。このとき、plumberと言う英単語の意味がすぐに思い浮かばなかったので、大学についてから意味を調べると、”配管工”という意味だとわかりました。

 そうです。この建物は、建物内の配管などの工事をする会社だったのです。最初に気付いた時には、英単語しか目に入りませんでしたが、その後何度か通り過ぎる時に建物を見ると、軽トラックやパイプらしきものも見えました。

 先程の”plumber”は、”プラマー”と発音し、中ほどにあるbは発音しません。登山者を意味するクライマー(climber)と同類の発音です。plumbは名詞で、錘《おもり》や鉛直と言った意味があります。配管には鉛直や水平が重要ですから、”パイプを鉛直に立てる人”のイメージからplumberが誕生したものと考えられます。

 配管工はパイプレンチを筆頭に、様々な工具を使います。物理探査も同様で、物理探査の野外調査を行なう時には、様々な種類の工具を持って行きます。最も重要なのは、ペンチやラジオペンチです。これらは、電気探査や電磁探査に使うビニール線の”皮むき”に使います。

 日本人は手先が器用なので、”皮むき”程度の作業ならペンチで十分です。そのため、日本ではあまり複雑な工具が発達しませんでした。しかし、海外では”不器用な人が多いため(真偽は不明)”か、色々な種類の工具が発達しました。その中でも私が感動したのは、ワイヤーストリッパーの存在です。この工具は、電線の皮むきのためだけの工具ですが、電線を挟んで一握りするだけでビニール線の皮がむけてしまいます。電気探査や電磁探査では、この皮むき作業が多いので、ワイヤーストリッパーは大変重宝します。

ワイヤーストリッパー


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