見出し画像

揺れる交差点 共振現象!?

 赤信号で止まっていると、「地震か?」と思える位に揺れる交差点があります。今日もその信号に止められました。その交差点は、九大伊都キャンパスへ向かう途中にあります。

 初めてその揺れに気付いた時には驚きました。本当に、震度3程度(あくまでも本人の感覚)の地震だと思って、思わず身構えました。しかし、それは地震ではありませんでした。その交差点の手前の道路は橋の上になっているため、その橋が大きく上下に揺れていたのでした。

 この橋は、常に揺れているわけではありません。今日は信号で止まっていても、少しも揺れませんでした。これまでの経験から、最もよく揺れるのは、信号で止まっている間に、右前方から大型トラックが左折してくる時でした。赤信号で止まっているので、まっすぐ前方から車が来ることはありません。しかし、右折または左折で橋に進入してくる大型トラックが通ると、気持ち悪い位に大きく揺れます。この揺れが続くと、少し船酔いみたいな感覚になります。

 これは、橋の固有振動数が、大型トラックの振動で共振したのが原因だと睨んでいます。ある系が外部から加振されて振動するとき、加振力の振幅は一定でも、その振動数によって系の振動の振幅が変化し、ある振動数で振幅が最大になる場合があります。この振動現象を共振と言います。

 ブランコでは、揺れるのに”丁度いいタイミング(一定の周期)”で力を与え続ければ、揺れがだんだん大きくなります。これも共振の一種です。共振を利用すれば、指一本で重たい釣り鐘さえも動かすことができます。また、洗濯機がガタガタと大きな音をたてて、揺れることがあります。これも共振によるものです。この”洗濯機現象”が、交差点近くの橋の上で起きています。

 この奇妙な揺れ(振動)を経験したいのなら、伊都キャンパスへお越しください。キャンパス自体は揺れませんが、移動途中の橋で”揺れを体験”できるかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?