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初めてみた卵
ウネミィは草むらで見たことない模様が入った卵をみつけました。
なんだろう? とウネミィは思いながら、卵好きのマムシのマムミィに持って行ってあげました。卵をもらったマムミィは喜んでペロッとひとのみ。
どうだった?と聞くと、
「いつもよりちょっと固い感じがして食べ応えがあったよ」
こたえました。
喜んでもらえて良かったと思ったウネミィでした。
チェミィの足音
もう少し涼しくなったら出かけよう。そう考えた夢泥棒のチビ猫チェミィはいつもより出発の時間を遅らせてます。
どうしたんだろう? なかなかチェミィの気配が聞こえず布団の中のウネミィは落ち着きません。
しばらくしてそよそよと夜の風が吹き始めました。
「あ! 」チェミィが出かけて行く足音が聞こえます。
「行ってらっしゃい - いいの獲れるといいね☆ 」ウネミィはようやく安心して眠りにつきました。
目覚めの鈴
暖かくなって坂道をせっせと登ったり下ったりするヒトが増え始めました。
そしてヒグミィが冬眠から目を覚ましました。
「おはよう、おきたんだね。あけおミィ!」とウネミィは挨拶しました。
「おきたー。あけおめ。鈴の音が賑やかになって楽しそうだなって」とヒグミィはこたえました。
山にも春が来ました。
空いた席
みんなで何か決める時は必ず空いたイスが一つあります。それは自分達の思いだけで考えずにヒトの目線も大切にするためでした。
はちあわせして傷つけたり傷つけられたりしないために。
今日の話し合いでは咲き始めたイワカガミの道は日没後に通る、ということに決まりました。