Hide Katsumata

学芸大学整体院office-k 院長。 Chiropractic & Nutr…

Hide Katsumata

学芸大学整体院office-k 院長。 Chiropractic & Nutrition Strategist 2011, 2012パワーリフティング日本代表団公式カイロプラクター 筋骨格系治療や栄養学など治療家やアスリートの皆様にとって実用的な臨床情報をお届けします。

最近の記事

スポーツ栄養学:パフォーマンス、健康、高血圧の観点 最新エビデンス

質の高い食事の摂取は、アスリートパフォーマンスのみならずアスリートの全体的な健康状態にとって非常に重要である。 最新のスポーツ栄養ガイドラインでは、アスリートが健康的な食事を摂取し、トレーニングや競技のスケジュールに関連した栄養戦略を併用することが推奨されている。つまり、アスリートパフォーマンスと選手の健康を両立すべきであるということだ。 しかし、近年のアスリートは動物性タンパク質の多い食事に偏り、果物や野菜の摂取が十分でないことが多い。 利便性、経済性、味の好み、ボディ

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    • スポーツ栄養学:高アスリートパフォーマンスのための栄養群

      アスリートパフォーマンスを向上させるためのスポーツ栄養学について最新データをまとめてみたい。 伝聞やSNSの情報に惑わされず選手が自分自身で判断する基準や材料にしてほしい。 まずは、プレワークアウトサプリメント(カフェイン200mg、クレアチンモノハイドレート3.3g、β-アラニン3.2g、シトルリンマレート6g、分岐鎖アミノ酸(BCAA)5g/回)のジャンプ、スプリント、アジリティ、ランニングベース無酸素スプリントテスト、RASTおよび有酸素パフォーマンス(YoYo In

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      • 脊椎圧迫骨折の考察

        誤診の結果症状が寛解せず、慢性症状に移行した頃に当院にご相談にお越しになるケースが多い。 誤診のケースで最も多いのが半月板損傷、次いで椎間板ヘルニア。 他にもいくつかあるが、脊椎圧迫骨折(VCF)も誤診されやすい症状の一つ。 整体やカイロの治療院でVCFを疑わずに腰痛として治療を進めてしまうケースがあり、特に「揉み」「ほぐし」といった旧来のマッサージ系整体院で誤診のケースが多いようだ。 今回の記事はVCFについて現在明らかになている事実をまとめてみたい。 日本の治療家でVC

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        • ランナーの溶血性貧血

          春の訪れとともにランナーの姿が増えた。 私は走るのが苦手なので、軽快に走る方の姿を見るさぞ気持ちいいだろうなぁと羨ましくなってしまう。 さて、今回のnoteはランナーの溶血性貧血についてまとめてみたい。 コーチやアスレチックトレーナー、治療家を目指す人は頭に入れておかなければならない症状の一つだろう。 ランナーにおける溶血性貧血は運動誘発性溶血とも呼ばれ、ランニングの際の反復的なフットストライク、すなわち地面との反復的な接触によって足の毛細血管内の赤血球が破壊されることで

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          アームカールの研究

          先日ビルダーの方がアームカール時の肘痛で来院された。 主訴はカール時の収縮開始で力が抜ける感じと痛み。 ハンマーカールでも痛みが増悪するとのことで腕橈骨筋障害も疑われたが、検査の結果腕橈骨筋に異常はなく、問題の本丸は上腕二頭筋腱障害と橈骨頭の過剰回外亜脱臼だった。 ハンマーカールでは橈骨頭のフィクセーション、アームカールでは過剰回外による脱力感が原因となっていた。 上腕二頭筋腱障害は副次的なものだったのかもしれない。 治療後のチェックでは痛みと脱力はかなり改善。 筋肥大

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          口腔顔面痛マネジメントにおけるNatural Agents

          当院のフェイスリリースコースが好評だ。 最も多いご依頼が歯列矯正や就寝中の歯ぎしりによる顎関節痛と顔面痛、次は運動時の食いしばり。 中にはよく寝れるようになるからという方もいる。 あまり認識されていないが、カイロプラクティックをベースとする徒手療法は顎関節症やそれに伴う顔面痛や頭痛に効果を発揮することが多い。 顎関節はもちろん頸椎から頭蓋骨、関連筋群や神経の細部までアプローチできる治療は少ない(カイロプラクターの中でも少ないが)。 当院データでは、口腔顔面痛のお問い合わ

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          臨床家のための腰痛マネジメント

          カイロプラクターにとって永遠の課題である腰痛治療。 駆け出しのカイロプラクターは関節アジャスメント練習で仙腸関節のアジャスメントを行い、真っ先に習得するアジャスメントであることからなんとなく腰痛治療を得意分野と自分の脳に印象付けているカイロプラクターが多いことだろう。 しかし実際の臨床での腰痛症状は複雑多岐にわたり、その都度的確な判断と治療方法の選択が迫られる非常に難しい症状の一つである。 教科書通りの治療では症状が良くならず、混乱し、挫折してしまう治療家も少なくない。

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          女性アスリートのエネルギー欠乏

          今回の記事は、パーソナルトレーナーやコーチを目指す人なら必ず頭に入れておかなければならない女性アスリートのエネルギー不足(RED-S)について書いてみたい。 以前までは一部のアスリートで観察されていたRED-Sが、近年のトレーニング・運動志向の高まりにより一般的になりつつある。 すでに知識と知っている人もいると思うが、RED-Sによる体調不良を経験する女性アスリートの割合が増えこそすれ減少しない以上、指導者側の知識のブラッシュアップは必須だろう。 RED-Sは2014年

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          変形性膝関節症とサルコペニアマネジメントにおけるトレーニング効果

          前回の記事に引き続き、今回のテーマも変形性膝関節症(KOA)について。当院では頻繁にご相談を受ける筋骨格系疾患の一つである。 軽度の段階での診断・治療法選択を誤ると慢性疼痛や身体障害、ひいてはうつ病発症リスクが高くなり、患者さんの身体的・経済的負担をさらに大きくしてしまう。 治療家やパーソナルトレーナーであれば知識の更新は欠かせないだろう。 前回の記事はKOAにおける栄養学的アプローチについて書いたが、今回は栄養+運動療法についてデータを元に書いてみたい。 KOAによる痛

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          変形性膝関節症のリスク要因と栄養学的アプローチ

          徒手療法の現場で臨床かが頻繁に相談を受け、頭を悩ませがちな変形性関節症(OA)。 OAは膝関節で最も多く観察(変形性膝関節症;KOA)され、関節軟骨の劣化、滑膜炎、軟骨下骨の変化が特徴。 QOLの低下と大きな社会経済的負担につながるため世界的な問題になっている。 KOAの危険因子には年齢、性別(女性)、肥満(BMI)、過酷な肉体労働、膝の外傷歴があげられるが、その病態生理や病因はまだ完全には解明されていない。 また、OA患者の約5分の1がうつ症状を経験することに加え、KOA

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