アームカールの研究

先日ビルダーの方がアームカール時の肘痛で来院された。
主訴はカール時の収縮開始で力が抜ける感じと痛み。

ハンマーカールでも痛みが増悪するとのことで腕橈骨筋障害も疑われたが、検査の結果腕橈骨筋に異常はなく、問題の本丸は上腕二頭筋腱障害と橈骨頭の過剰回外亜脱臼だった。

ハンマーカールでは橈骨頭のフィクセーション、アームカールでは過剰回外による脱力感が原因となっていた。
上腕二頭筋腱障害は副次的なものだったのかもしれない。

治療後のチェックでは痛みと脱力はかなり改善。
筋肥大のための高負荷トレに復帰できる日も近いだろう。

私も週10回のトレーニングデイ設定をしていた時期はかなり腕に拘っていた。
収縮と伸張刺激の入れ替えやハンドグリップの使い分けなど、かなりの時間を腕に割いた。
アームカールを行う際にハンドグリップを変えると上腕二頭筋と上腕筋の興奮に変化が生じ、上腕骨頭を安定させるために三角筋前部の介入が必要となる。

異なるハンドグリップの使用は肩への刺激という意味でも一石二鳥になる。

しかしハンドグリップといっても各種ある。
一体どのような持ち方が上腕二頭筋に刺激が最も入るのだろうか?

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