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キラメキもトキメキも舞い上がったFANTASTIC◇CIRCUS転生開演!~FANATIC◇CRISISガイルセカイ~

先日、5月14日にFANATIC◇CRISIS、改め
FANTASTIC◇CIRCUSが転生しました。

すでにプレイヤーとしては身を引いているリズム隊が合流しなかったため
結果的にSIAM SHADEのベース
La'cryma Christiのドラムがサポートする、
なんとまぁオールスターな布陣となって舞い降りた公演です。

天気は生憎の雨……と思われましたが奇跡のstop the rain!
一片の憂いなくライブに集中できる環境となってくれました。
雨の中で聴く『Rainy Merry-Go-Round』なんかも乙かな、
なんて思ってましたが絶対に降ってないほうがいいです。

そう、何を隠そう、
私は実はこれまでファナのライブへ行ったことはありませんでした
音源では楽しんでたんですけどね。
Janne,wyse,Waive,JILSで手一杯だったのです。苦笑

この度も自分の身のふりを鑑みて辞退しようかなと思ってたんですが
友人が「普段お世話になってるから」という口上まで用意して
チケットをゲットしてくれまして。
彼に最上級の感謝。
結果的に、もし参加してなかったらこの上なく後悔してたと思います。
やっぱり歌詞まで体に染み付いている楽曲が披露されるライブ
それはもう格別でした

幾千のトキを超え巡り合おぅぉぅぉぅぉぅぉぅった公演なら尚更です。

それでは一曲ずつ振り返ってみましょう。


ライブレポもどき

1.サーカス

一曲目は何かなぁ?なんて開演前に友人と話してたのですが
考えてみればこれしかありえなかったですね
FANTASTIC♢CIRCUSって言ってるんですもの。

解散前のライブでも頻繁に演奏されていた楽曲であり、おそらく人気曲。
ただこの曲ってカップリングなんですよ
シングルのカップリングから始まる復活ライブなんて
おおよそ聞いたことがありません。

そして転生するオープニングとしてなんとも相応しいフレーズ……

人は弱いから思い出に振り返る
立ち止まらないで もう泣かないで

幕の降りないサーカスで [アイシアオウヨ…]

2.QUEEN

前奏が始まった瞬間アタマの中に「?」が浮かびました。
何だっけこの曲……ファンとして失格か!?
と一瞬焦りましたが、聴いてるうちに思い出しました。

『QUEEN』かよ!?
オープング立て続けにカップリング曲かよ!めにあっく!
思わずマスクの下でニヤケて「まじか」と呟いてしまいました。
おいおい全然守りに入らねぇ選曲だなぁ!

これまた開演前に
「どうせほとんどシングル曲をやるんじゃね?」なんて話てた
甘く見てた数分前の自分を殴り飛ばしたくなりました。
蓋を開けてみれば超攻め攻め。底知れないわぁ。

ロマンスは止まらない 君次第で
退屈なセカイから抜け出そう! escape…to the world

3.火の鳥

そして放たれた代表曲『火の鳥』!
会場のボルテージも一気にギアチェンジし
一斉にキレイな手刀が会場に咲きまくります

もう多分今日の雨はこの火の鳥が蒸発させてくれたのでしょう。
代わりに愛しさが舞い上がります。ついでにキラメキもトキメキも。
まさに天候さえ操る科学忍法。
歌のクセでFANATIC♢CRISISのこと、思い出します

ほんと、不思議な歌唱ですよね。
ハイトーン全盛のこの時代で低く艶のあるヴォイス。
ライブでめったに会わないこの聴き心地はクセになります。
かなりアドリブ多めで歌ってない箇所むっちゃ多かったけどね。
この曲に限らず。まぁ、多分湿気のせい。

誰も皆 失った愛しいもの 探すために
幾千のトキを超え巡り合う

4.Maybe True

続けてヒットソングパート2!
おそらく2番目に知名度のある曲。
キラーチューンを連発で放って私達をどうするつもりだい!?

無論、熱狂させたいのでしょう。
熱狂しましたとも、はい。
ファナの中でも随一なメロディアスな楽曲で
歌詞がスネアが一定のリズムで
ダイレクトに胸を打つ感覚がたまらないです。
もしかして人工呼吸されて蘇生させられてますかね。

感じたことないはずの郷愁が呼び起こされましたよ。
これ、以前からライブ参戦してた人はもっと強く感じてただろうな……

だからもう泣かないで 思い出を胸に抱き
歩き出す暗闇の道に火を灯そう
きっと多分、大丈夫。…いいかげんな意味じゃなく
またいつか すべてウソのように またいつか、笑える

5.SLEEPER

2ndシングル。
ライブ定番曲なので演るだろうなと思ってたゾーン。
怪しい前奏・Aメロから一気にサビでメロディアスになる楽曲。

直前のMCで「あえて俺らはいつもどおり演るから」
と言ってのこのナンバーは懐古を呼び起こすのに最適ですね

あぁ…その指で 幾千の過ちを拭って
あぁ…キレイだね 記憶さえストロボの中でほら…

6.月の花

続・ライブ定番曲なので演るだろうなと思ってたゾーン。
定番曲なのに正式音源としてはどのアルバムにも収録されていない
レア音源な楽曲です。

インディーズらしい攻撃性と
ファナらしい言い回しがかっこよすぎるんで
もっと手軽に入手できるようにしてあげたい曲ナンバーワン。

冷たい手でもう一度抱き寄せてよ
変わらないと信じてる? 遺伝子が支配する夢物語

7.again

個人的本日の裏MVP。
もともと歌詞を気に入っていて大好きな楽曲なんですが
これをこの日に持ってくること粋といわずしてなんと呼ぶか!

中期に発表したアルバムの中の一曲に過ぎないのですが、
もう今日のために書き下ろしたんじゃないかというくらいに
もう歌詞が!まさに!いま!FANATICSにリンクしまくる!!

正確には、解散してしまってから今日に至るまでの私達に突き刺さる!

改めて過去曲の懐の広さを再確認いたしました。
「5」っていうアルバム、まじ名盤なんですよ。
安価で投げ売りされているので
見つけたらとりあえず回収しちゃうことをおすすめします。

時間が過ぎ お互い歳をとって
別の誰かと"永遠"を誓っても

いつでもズット探してるよ
あなたに似たあなたの声を
街のどこかであなたに似た後ろ姿を

8.心に花を 心に棘を

懐古を侍らした曲とMCの直後に
当時メジャーからインディーズに戻ったときの
再出発のロックナンバーをここで持ってきますか…

個人的に特別大好きな曲でもあるので
聴けて嬉しい昔と変わってなくて嬉しい
そんなことを歌ってくれる歌詞が優しい。

テンダーとアグレッシブを共存させるバンド、
それがFANATIC◇CRISISです。

心に花弁を そして心に棘を 誰だって臆病で迷うケド
そのままの君であるがままの声で
それでいいサ キレイゴトは後回しで行こう

9.ERASE YOU

煽りパートに入ったのか攻撃的ナンバーが続きます。
わぁ、この曲ライブだと面白ーい!
フリがコロコロ変わって覚えたら間違いなく楽しいです。

あともうこんな暴れ曲でも歌詞が突き刺さるぞ……
もしかして今日のセトリはそういうキーワードで選んでる?
ってくらい、やたら「忘れない」「覚えてる」みたいな歌詞が多いです。

忘れさせておくれ ここに生きているコト
拭えない深い深い痛みを
忘れさせておくれ 僕が僕であるコト
二人が傷ついた現実を

忘れたくないんだよ
二人が出逢ってしまったコトを

10.地下鉄のメロディ

まさかこの曲が煽り曲だったとは……
こういうのはやっぱりライブに行ってないとしれない真実ですよね。

原曲は2分ちょっとしかないんですが
むっちゃジャンプさせられて、メンバー紹介も挟んだりして
多分10分くらいやってましたね。

夢を見るなら ベッドの上じゃ 収まるワケない 歩いて行こう
できれば君と 少なくともアンタと 歩いていたい 夢を見てたい

地下鉄のメロディ

11.MADE IN BLUE

おー、これもライブ定番曲なんだ!
大好きな曲なので聴けて嬉しいっ。
とびきりポップでハねられる楽曲です。

こんなに気持ちのいい「ベイビー!」は
他じゃなかなか聴けないですよ。笑

BABY!! 深く青い海の中
君と抱き合うために 僕は生まれてきたのだから

12.EXIT

飛ばしますねぇ。突っ走ったまままだ加速しますよ。
勢い重視のナンバーなので(感染予防対策の範囲内で)
みんな思い思いにビートに任せ縦揺れしています

解散以前はきっとみんな暴れてたんだろうなぁ、
と想像できる激しさです。

もう一度とべるさ
傷だらけの心で あの朝日を超えて
信じよ己を。自分以外誰が信じてあげられるというの?

13.THE.NEVER.INNOCENT

ここに来てまたもカップリング!
でもこれは定番曲ですかね?セットリストによく入っていた印象です。
V系でよくある、シングルのカップリングにしか収録されてないのに
ライブで重要な立ち位置に祭り上げられた名曲に該当しますね。

サウンドは激しいですが歌詞はメッセージ性が強く、
この爆発パートの締めに相応しい役割を担っている気がします。

夢も現実も現実もこのサガも
すべて燃やして 誰かに見えるように
僕はいつか その熱に浮かされてまた――アナタを愛す

14.[キミガイルセカイ]

本日はこちらの曲が優勝。MVP。
絶対ライブで聴きたかった曲。よかった、ちゃんとやってくれた。

もともと3本指に入るくらい好きな曲で、
この曲は穏やかなバラードで進行し、
徐々にバンドサウンドが増していく構成なのですが
アウトロで楽器陣が一気に炸裂するんですよ

ギター陣が速弾き
それを超絶テクのex-SIAM SHADEのNATCHINと
小柄だけど派手なドラミングのLa'cryma ChristiのLEVINが
盛大に盛り立てる!!

音の洪水、奔流が鼓膜を体を溺死させんと押し寄せてきます
鳥肌!!!
ライトアップも今日イチ輝き上がり眼前がもう真っ白
神々しいまでのステージが出来上がります。

いやぁ、もう、これを見に来たんだとすら思えるいい景色でした

君に聴こえるように 僕はいつも吠えるから
愛してた本当に 誰よりも愛してた
キミガイルセカイデ ”永遠”をさがして――

15.【キミガイタセカイ】

余韻を確かめるように、FANTASTIC◇CIRCUSとして発表された
もうタイトルから分かる通りの
前曲の続編としか思えないナンバーが締めくくります。
粋だねぇ。
この曲が公開されてから絶対続けて聴きたかった曲順でしょう

歌詞で繋がれた一本筋のストーリーが紡がれ大団円。
――は、もうちょっとだけ続くのじゃ。


EN1.LIFE

アンコール一発目も完全に予想外。
そしてやっぱりこの曲も今日歌われるのにとても適したメッセージ性

同じ楽曲でも環境が変われば別の意味が付随される、
それがV系でありながらコンスタントにオリコンに入り続けた
実力者足る所以なのです。普遍的な叙事詩。

いつか遠い街で夢が果てても 花は咲くだろうさ
悲しい顔はやめてね
それぞれの道を選び、僕らは強く

EN2.体温をこえて

またも以外な選曲。なんか妙に「POP」(←アルバム)が目立つな。笑
しかもなんだか聴き心地がだいぶ違います。
これは従来のライブアレンジなのか
現在の和也&SHUNの現行バンドっぽくデジロックに仕上げたのか。

わかりかねますが、
まだ進化できる余地があるんだぞと見せつけられたようでした。

僕たちは体温をこえて 愛すべき今であれ
君と揺れながら 漂う星

EN3.黄金の月

アコースティックナンバー。
これまた暮れた会場と歌詞がリンクして染み渡ります

実は先の『体温をこえて』は、
まぁ端的に言うと性的な意味でという側面が強いのですが
次曲がこれになることによってもっと広義的な意味に昇華しますね。

空にはあの人同じ黄金の月が見えているよ
悲しいコトもあるケド 必ず生きていくから
いまはもうあの人違う景色に涙するトキも
あるがままのココロを あるがままの僕らが居るよ

EN4.すべての友のためにきっと明日は来るから。

続けてのアコースティックナンバー。
ここで石月と和也の背中合わせはエモいですねぇ。
性格もパフォーマンスも活動も対称的な彼らですが
この二人が出逢ったことでファナが始まった、と私の目には映っています。

EN5.ONE -one for all-

本来ここでもう一度捌けて、再アンコールだった模様ですが
(おそらく雨が振りそうな天候を考慮して)続けて披露されることに。

ですがそれが逆に効果的な演出になってラストパートの狼煙を上げる!

「ひとつになろうぜー!」でもう何の曲が来るのか分かったよね。
『火の鳥』同様、これ演らなきゃ終われね―だろ的ソングです。

You are the "One"忘れないで この世界に響き渡る 君の鼓動
目を開けてごらん 雲の切れ目 光が溢れてる
You are the "One"君がもしも 愛に迷い夢にはぐれ 泣きたくても
かけがえのない 君の意味 僕が歌うから

EN6.追憶を超えるスピードで

これもまた重要な立ち位置の曲ですよね。
最後に発売されたシングルのカップリングなのですが
解散間際にこういう楽曲を作れたことがこのバンドの底力だと思います

おい、誰だamazonのレビューで終盤は枯渇しただとかほざいたやつは。
そういうんじゃないんだよファナは。
だったらこの3人が今日まで音楽活動を続けられるわけ無いだろ。
ぷんぷん。

当時は解散に向かう中で書いたであろう歌詞なんでしょうが
"また巡り合うトキを"
長い年月を経て実現してくれたということに喜びを禁じえません。

遠く離れていても ココロは繋がってる
また巡り合うトキを 夢見て生きていくんだろう

逢えない夜 空を見上げ君を思い出すよ
忘れないで 同じ空を いつも見ているから 

EN7.Love me

出ました、ライブラストの定番
Laputaでいうとこの『WITH THE WIND』、Janneでいうところの『stare』
そしてファナティッククライシスは『Love me』なのです。

最初「ラスト行くぞー、プリーーーーーーーズ!」
って叫んだのが「ブリーズ」って聴こえて
え、まさかの『B.R.E.E.Z.E』締め!?って仰天したことは内緒です。
まぁ、そんなワケないよね。びっくりしたー
「Please "Love me"」ってことね、理解した。喜んで愛しますよ。
愛させてくださいお願いします。今後とも。

Love me 眠れない夜には Love me 誰かを愛して
Love me 悲しみはいつも側に
いつかすべてを愛せる日が来るまで

しかし……どこまで計算なのでしょうか。
この曲の歌詞に「道化師」という単語が出てきます

FANATIC◇CRISISを捩ってFANTASTIC◇CIRCUSと名乗ったことも
上手い!と思ったものですが
こうして『サーカス』で始まり
「ピエロ」で終わるビジョンも見えていたのでしょうか。

もうこのセトリしか考えられないじゃないですか。

これまで150を有に超える楽曲を残してくれたFANATIC♢CRISIS。
追加公演も発表されたことですし
wyseがそうしているように、
歌詞で紐付けてライブごとにいろんな物語が紡がれるのを期待するのは
流石に欲張りですかね……?

なにはともあれ、最高の1日でした。
腕をぐいっと引っ張ってくれた友人に感謝。
現代に蘇る不死鳥を拝見できて、私は幸せだ。


Afterword

ちょっと5月上半期休みが2日しかなかったので
病み上がり(いや、まだ上がってないや……)の自分には堪えたようで
ちょっと昨日丸一日寝てました。16時間くらい。

冒頭でも話しましたが、今回が初めて生でファナを見る機会で、
想定より感動が大きかったです。
以前から通ってると思しき方々は涙もしてましたね。
私は終始「楽しい!」って感情しかありませんでした。

LEVINと石月努はwyseのイベントで眺めたことがあったので
和也&SHUNは完全に初めてだったんですよ。
和也さんちょう控えめ!むっちゃ好感。
SHUNさんは逆におちゃめ!そして声優してただけあって美声!
NATCHINさんもさすがSIAM SHADE。お笑いを心得てらっしゃる。

尚、MCのハイライトはこちらです↓

ゲストも豪華でしたよ。
D'espairsRay!defspiral!ムック!

そして和也さんや

徹さんもnoteでしたためているので

読んでない方がいらっしゃったら一読をおすすめします。


伝説に立ち会えて感無量でした。
願わくば、音源を……!

もちろん石月努ソロもTHE MICRO HEAD 4N'Sも追いかけているので
多くは望みませんが、たまに、一年で一曲とかでいいから!

そんなわがままを言いたくなるほどいい景色でした。

次回は5/19日(木)に更新したい気持ちです。
書きたいことはあるの!

浮上できたらよしなに。


最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!