オタク生活55年が語る若きクリエイターを”AWAKING"=覚醒させるヒント③

観察→分析→理解→アウトプット 基本のトレーニング

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昨日の記事で”好きなコンテンツを、明確に説明しよう””それが出来ないと自分の作品のアピールも難しい”と、いう話を書きました。「それ、結構、レベルが高いんですけど…」と感じている方と、そんな風に学生に言われて「え、普通にできないのか?」と悩んでいる、学校の教師の方々(実は、初めて講師をした際の私は、この状態でした)や後輩に接するゲームクリエイターの方の助けになるように、基本トレーニング方法を書いていきます

自分が好きなコンテンツは魅力がたっぷり。まずは列挙する。

”このゲーム(アニメ)の、どこが面白いの?”との質問を、ある一定の年齢の方にすると①好きな物を否定されるのは嫌だ ②趣味や異性に対す好みがばれるのは嫌だ ③面白さの順番を付けられない ④言っても無駄だ、どうせ知らないに決まっている 等の理由で、即答せずに考えてから発言する(もしくは返答しない)ケースが多々あると思います。

では、幼稚園児に ”このゲーム(アニメ)の、どこが面白いの?”と質問をしたらどうだろうか?多くのケースで、思ったままの”好きなポイント”を回答してくきます(それも感覚的な形容詞 カッコイイやカワイイを使うことが多い)。この回答姿勢は、少なくても質問した相手に対して明確に回答したことになるわけで、自分が魅力を感じたテイストを伝えた事になります。

つまり、大人、学生であっても ”このゲーム(アニメ)の、どこが面白いの?”との質問に対しては、まず素直に”好きなポイントを列挙”すれば良いのですよ。ただし、子供の回答の場合と違うのは”カッコイイやカワイイ”の具体的な内容まで列挙しなければいけないと言うことです。さらに、列挙した魅力を、コンテンツを知らない相手に伝えるために”並べなおす”作業も必要になります。

今日のトップ画像にも取り上げたTVアニメ「キャロル&チューズデイ」を例に、ちょっと展開してみましょう。個人的な魅力1位は”チューズデイ 可愛い”ですが(笑)情報を羅列すると①「カウボーイビバップ」などの渡辺信一郎監督の作品である ②骨のあるアニメ作品を作るボンスの制作作品である③キャラクター原案は、窪之内 英策さん ④Netflixで全世界独占配信 ⑤全24話 ⑥舞台は未来の火星である…ここまでの情報は何も間違っていないが、肝心かなめの情報がない。⑦二人の少女のデュオ「キャロル&チューズデイ」が、音楽業界を舞台に仲間やライバルと織りなす話。このプライオリティが高い、作品の基本情報を一番に提示するとこで、見知らぬ人に作品の概要が伝わります。その上で、自分が魅力に感じている部分を提示、相手が興味を持つ情報を提示するわけです。

重要なのは、自分の想いを伝える際に(お子様では無いのだから)、まずは作品のテーマ、ストーリー(ゲームの場合はジャンル)を説明し、プレゼンを受ける側がコンテンツに興味を持つように誘導することです。そのうえで、自分が魅力を考えている部分を”明確に、楽しそうに”伝える。その手順で情報を相手に与えていくと、興味を示してくれます。

相手が望む情報を順番に与えた上で ”実は、サブタイトルが洋楽の名曲のタイトルなんですよ~”などの枝葉の情報を与えれば、作品に興味を持った場合には”魅力の一つ”となる、更に興味を引くことになります。だから、①作品の魅力を手順を踏んで説明する。②その途中で、自分が魅力と思っていることを明確に伝える と言った作業は、プレゼンとしては重要な要素だと感じています。で、このコンテンツの説明をきちんとできるスキルは、自作の魅力をプレゼンする行為に繋がっていくと思っています。

プレゼンは、自分が素直に感じた気持ちを大切にし、かつ、相手の知りたい情報を把握しておいて、ベストの組み合わせのタイミングで主張する。僕の手法ではありますが、この手法を活用して成長した教え子がたくさんいますので、それなりの成果は出ると思います。

もちろん、スピーディーに行うためには、分析からプレゼンに至るまでのトレーニングを何度も行うことが必要だと思います。まずは、うまく説明できなかったコンテンツに対して、再度トライして頂ければ嬉しいです。

さて、週末は、説教くさいネタはやめて、軽~く、オタク話をしようかなって思います。良かったら、また付き合ってください。そして、良かったらシェアもお願いします!







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