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ようこそ!!なると金時

岡山県に単身赴任中の兄から届いた徳島県産のなると金時。ぶっとくて(太くて)でっけぇ(デカい・大きい)ピカピカ輝いているサツマイモ。徳島県に出張だったから現地の農家さんから調達しました~とのこと。なると金時が今一番おいしい時期だそうで、どうぞ食べてくださいとLINEがありました。なると金時が5キロもある~。その日なんやかんやと予定が詰まっていてへとへとでしたが立派ななると金時を見て、あのやり方で食べたらもう度肝抜かれちゃう~って思いながら。炊飯器にはすでに米を研いだ状態で入っていたところボウルに移して炊飯器の窯にサツマイモと水をいれてスイッチオン!!!!蒸すよりゆでるよりレンジで加熱するより手軽でおいしくて誰もがびっくりするやり方で。栄養素が逃げない、サツマイモ本来の甘さが引き立ち出来立てと冷めたものと日が経ったものでは食感に違いが出てくるんです。兄から届いた徳島県産のなると金時で早速おいしい芋料理を作りました。すぐできて美味しいから是非サツマイモをたべて元気に過ごしましょう。


炊飯器で炊く

ごく普通の炊飯器です。我が家では1升炊きなので大きくて太いサツマイモが3本分入ります。5.5合炊きですと大きくて太いものだと1本~2本が適量だと思います。スーパーで販売されているようなサツマイモなら一袋1キロ弱の芋のサイズなら2~3本くらいが目安でしょう。

①サツマイモを洗う。

②少し斜めの輪切りにして水にさらす。(この水は捨てます)

③さらした後、釜にサツマイモをいれる。

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釜には、水にさらしたサツマイモと水が入っている状態

この水加減が難しいポイントかもしれません。

水が多すぎると→→→炊飯器の中の芋全部がべちゃべちゃになる。

水が少なすぎると→→→釜に張り付いたサツマイモの表面がこげてしまう。

絶妙な水加減でおいしいサツマイモが出来上がります。

✤目安としては釜にサツマイモをいれて1/3くらいの水の量を加え

サツマイモの量によって水の量を加減してください。


さつまいもが甘くなる理由

βアミラーゼ(酵素)の働きによってでんぷんが麦芽糖にかわることで生まれます。加熱温度60度辺りで活発になるのでこの温度帯を長時間保つと焼き芋のような甘さと食感が生まれるのです。焼き芋は160~180度のオーブンで60~80分焼いて出来上がります。この方法をもっと手軽に味わう方法として炊飯器を使うと、ゆでたり蒸したりレンジで加熱していた普通のサツマイモがまるで別の、むしろ高級なさつまいものように生まれ変わります。そして自然の甘さに驚くでしょう。まずは炊き立てを味わっていただきたい。

レンジで加熱すると甘く感じにくいことも理由があります。急速加熱によってβアミラーゼが活性化しようとしているうちにでんぷんが糊化状態となるので短時間で柔らかくなるけど甘みは関係ないさつまいもになります。食べられないわけではないけどそのさつまいもが持っている本来の甘さや食感は味わうことはできないのです。レンジで加熱して柔らかくしてから煮物や汁物に使うなど調理の工程で生焼けを防ぐ目的ならレンジが手っ取り早いでしょう。炊飯器で加熱するとレンジよりも加熱する速度がゆっくりで、βアミラーゼがしっかりと働いてくれます。通常品質の糖生成温度よりも炊飯器はやや高めの温度で一定に加熱してくれるため、できたては特に水蒸気を芋に含んだ状態なのでなめらかでしっとりとした食感を味わうことができます。

芋の表面や中に含まれていた水分が湯気や水滴になるため、ホクホク感が出てきます。温め直すと出来立てのようななめらかさには戻りませんがそれに近い状態になります。冷めたものを冷蔵庫で保存して冷たいまま食べると、芋ようかんのような食感が楽しめます。

焼き芋は一般家庭で作ろうとすると時間がかかります。レンジは急速過ぎて甘みが控えめで固めに仕上がります。蒸すと栄養が溶けだしてしまう。炊飯器なら少ない水でサツマイモ本来の食感と最大限に引き出された甘みを味わうことができます。

さつまいも本来の甘みを手軽に味わう方法=炊飯器なのです。


炊き立てのさつまいも

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ふっくら~しっとり~いい香り~。普通のコースで炊き上がりました。予約での使用はできません。途中からさつまいもの香りがお部屋に広がって、口の中が潤ってきます。


炊き立てほやほやのサツマイモ~

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お皿も濡れるくらいお芋からの水分がついているのがわかります

フォークでスル~っと。滑らかすぎて裏ごししたかのようなスイートポテトをたべているような~。



炊飯器で炊いて冷めてから冷蔵庫で保存した翌朝のさつまいも

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表面がふやけてどっしりとした存在感

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箸で半分にしてみると、ホクホク感がさらに強調されているようにみえます


いもちょこ

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炊飯器で加熱したサツマイモを適当につぶして。板チョコを湯せんで溶かしサツマイモを加えて混ぜる。オーブンシートの上に平らにのせてならし、ラップに包んで冷蔵庫で冷やす。4時間ほど冷やしたらできあがり。食べる直前に好きな大きさに切っていただきます。


さつまいもグラタン

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縦半分に切ってから横半分に切った状態で加熱したサツマイモの上にマヨネーズとピザ用チーズをのせてレンジで温める。

さつまいもの甘さとマヨネーズのコクとチーズの塩気が絶妙なバランスでご飯がお酒がススム一品です。

さつまいも本来の食感と甘みを引き出してくれる炊飯器でぜひ試してみてほしいです。

おいしくてたのしいひとときになりますように。


追伸:さつまいもには食物繊維がたっぷり含まれています。腸内環境を整えてくれますが食べ過ぎるとおなかが痛くなることがあるので注意しましょう!


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