2019年My Favorite Songs-2

前回の続き。

LINDEMANN - Steh auf

ドイツを代表する変態メタルBAND、ラムシュタインのVo.ティル・リンデマンのソロ的プロジェクト(スウェディッシュ・メロデス・メタル、ヒポクリシーのピーター・テクレンも正式メンバーなので正確には2人組バンド、デュオだね)。

ラムシュタインも変態だけどソロはもっといっちゃってて最高。なんつうかエグみが増してる感じ。でも全体のトーンはPOPだし、何より見せ方が上手い!リンデマン56歳、テクレン50歳のコンビだよ?こんなオシャレな?独自のセンスやユーモアやアートに貫かれた作品を、身の回りの50代が作れるかな?と考えるとやっぱゴイゴイスーなのよね……ラムシュタインより取っ付き易いかもなんでメタル初心者におすすめ。



GOMESS - 魔女狩り

高校生の頃からラップ選手権などでスキルを磨き上げた孤高のラッパー、ゴメスくんの新譜が超良い!1st「あい」2nd「し」そして今作3rd「てる」っていう並びも美しいし、文字通りポエトリーなラップはHIP HOPに馴染みの薄い人でも聴き易いPOPさも携えてて頼もしい。

の子ちゃんプロデュースのこの曲はアルバム中ではかなりロック寄りな仕様だけど、こういうスタイルが今後のスタンダードになる可能性も秘めてて最高だなと思ってさ……だってバンド側でこういうアプローチも有りってなれば、バンドにとっても、そしてラッパーにとっても可能性が拡がるわけだし(勿論とっくにクロスオーバーなアプローチしてるアーティストは沢山いると思うけど)、更にゴメスくんラップの凄いところは「自分もやりたい、自分も誰かに言いたいことがある」とリスナーに思わせるリアリティーだよね。

一概には言えないかもだけど、ライブハウスっていう空間だとどうしてもジャンルで対バンが分けられちゃうし、ある程度集客ができるバンドやアーティストは手堅くワンマン公演を切っていく傾向になりがちだから、なかなかクロスオーバーしにくい状況になっちゃうのよね(勿論、例外もあるとは思うけど)。だけど全国には(日本だけじゃなくね)俺みたいに雑食的に色んな音楽好きが多いと思うから(インターネットの唯一の?恩恵かもね笑)、今後はこういうクロスオーバーがどんどん増えると思うし……っつか増えて欲しいよね。そんな可能性や新しさを湛えた今作はまごうことなきHIP HOPだし、ROCKだしPUNKな作品だよね、おっさんの俺も勇気を貰える傑作



Angel Du$t - Big Ass Love

映画界の鬼才ジョン・ウォーターズの故郷ボルチモアは、音楽的にも豊潤な土地柄なのか、オール・タイム・ロウもいればアニマル・コレクティブもいる振り幅の広さで、端的に言うと極端なアーティストやバンドが多いんだけど、ここ数年は進化したハードコアBANDが凄い良くて……一昨年に新譜出したターンスタイルとかね。一周してハードコアってオシャレだなと感じさせるというか。

そのターンスタイルのメンバー半分が在籍するのがエンジェル・ダストで、ターンスタイルに比べるとPOP寄り、メロディック寄りなハードコアBANDだったんだけど、前作ぐらいから歌モノの比重が増えて、遂に今作ではアコギも入ってオルタナ感が勝っちゃった変わり種PUNX。

でも根底にはスケートPUNKがあるんだなと感じるから、POPと言えども昨今のヒットチャート的なPOPさじゃないよ、あくまでもアメリカン・オルタナティブ的なPOPさね、そのさじ加減が絶妙なのよ……ユーモア強めだから取っ付き易いし、下手すりゃビッグヒットしちゃうかもなキャッチーさ。メンバーそれぞれメインBANDでハードコアやってるから、息抜き的としてサイド・プロジェクト感あるのかもね。観てても聴いてても色々と想像力が働くのは良いバンドの証拠だよ。


やっぱ文章書くのが遅くなってる……ジジイになったもんだ笑。続きはまた気まぐれに更新予定、フォロワーがじわじわ増えてる割には反応が薄いので(俺の文才が無いだけかもだけど笑)、自分自身の2019ベスト音楽を勝手にコメント欄に書いても良いんで遠慮なく〜。

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