地方で起業して5年。私たちの変化と地域の変化~5周年イベントを終えて~
ヒダカラの共同代表の舩坂康祐です。今日は5周年のイベントで感じたことなどを書いてみました。
先日、オフィスのリフォームお披露目会にあわせて、日ごろお世話になっている取引先の方を招いて、5周年イベントを開催しました。
5年前にまだ何物でもなかった私たちを信じて取引をしてくださって、一緒にチャレンジをしてくださった。だからこそ今があるのだと、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりましたし、コロナ禍でがむしゃらだった初心を思い出す良い機会でした。
5年というと、まだまだ若い会社ですが、私たちにとっては大きな変化がある激動の時間でした。改めて5年での私たちを地域の変化を考えてみます。
この5年での私たちの変化
人数:5人→38人
2019年8月に夫婦2人で起業、2020年の4月に本格的に5人でスタートしたヒダカラ。5年で38人になりました。起業したときは「10人くらいの会社にしたい」としか考えてませんでしたが、気がつくと学校のクラスくらいの人数になっていました。
管理職を作ったり、会社のバックオフィスや制度を整備したり、オフィスをリノベーションしたり、少しずつ会社らしくなってきました。このあたりは前職の楽天で管理職を経験していたことがすごく活きています。
人数が増えたからこそ、できることも増えてきたのはありがたいことです。
事業の拠点:飛騨地域→岐阜県・愛知県
「ヒダカラ」という社名の通り、飛騨地域を軸足を置いて事業を展開しておりましたが、ありがたいことに県内や隣県からの仕事も増えてきました。なるべく深く、濃く関わりたいので積極的にエリアは拡大しませんが、中規模の地方都市でも抱える課題感は同じで、私たちが提供できる価値は変わらないんだなと実感しています。
事業内容:小売・サービス→新たに製造業
事業内容は元々は小売・サービス業だったのですが、豆腐屋さんを事業承継したことで新たに製造業も行うことになりました。(創業時は予想もしてませんでした!!)
色々やっているようにもみえますが、会社のミッションの「おいしいとオモシロい未来を創る」に沿って、地域の魅力を発掘し伝える仕事をしている点は変化はありません。
会社の強み
5年やってみて、自分たちが認識している会社の強みに変化がありました。起業当初は元楽天ということもあり「ネット通販で物を売るのが得意」というところを強みとして認識していましたが、
こんなところが強みだと再認識しています。
物をネットで売るだけでなく、価値を見つけて伝えることで採用のお手伝いをしたり、商品開発や多くの関係者を巻き込むようなプロジェクトをしたり、飲食店への卸や海外との取引をしたり,リアルイベントの企画など、幅広いお仕事をいただくことも増えてきました。
強みを再認識、再定義できたことで、今後はネットで物を売るということ以外にも事業を展開できる気がしています。
地域内外のネットワーク
起業時は何もなかった会社が、この5年で飛騨地域内だと300社近い会社と取引をさせていただきました。
また全国各地で「地方を元気にしたい」という志で頑張る地域商社の一般社団法人を作り、全国各地にネットワークができたことも大きな変化です。沖縄、東北、北陸、四国と各地に仲間ができました。
この5年での地域の変化
飛騨地域は観光都市ですので、この5年でコロナの影響は非常に大きかったです。その中でヒダカラはネットに販路を見出したいと思っている企業のお手伝いを数多くさせていただきました。
1社だけの力では地域に大きな変化を起こすことはできませんが、それでも先日の5周年イベントでの参加者の様子を見ていると、感慨深いものがありました。
ヒダカラをきっかけに集まった皆さんが和気あいあいと話したり、今後のチャレンジや悩みについて話す様子。
一緒にチャレンジしたことで売上が増え、雇用が生まれたり、何かをやろうと思ったときにヒダカラへ相談してくださったり。「どこどこがやってるから、うちも頑張ってみよう」というような小さなチャレンジの連鎖の波紋の1つになれたのではないかと思っています。
ヒダカラの雇用が地域に変化をもたらすきっかけになるかもしれない
また起業時は想像もしていませんでしたが、ヒダカラで30人を超える雇用が生まれたということは地域に少なからず影響を与えているんだと感じています。
ヒダカラのスタッフの中にはUターンで就職した方、域外から移住してくれた方も多くいます。
飛騨の経済圏は10万人くらいの小さなまちです。
だからこそ、地域住民でもある社員が働きやすく、やりがいがあり、自己実現できる会社を作ることが地域にも大きな変化をもたらすと強く実感しています。
下の写真は社内イベントでサプライズで5周年のお祝いのケーキをもらったときの写真です。5年前に夫婦二人で起業した会社が、自分たちのものではなく、「みんなのもの」として祝われているような気がして、なんだかうれしかったです。