Hicco82

小説好き高専生 ミステリー小説好きだけど、書くのは圧倒的にロマンス 多分愛に飢えてるの…

Hicco82

小説好き高専生 ミステリー小説好きだけど、書くのは圧倒的にロマンス 多分愛に飢えてるのか笑それはさておき自分の好きなように文章書きまくるの最高です、、、、

最近の記事

秋っぽさ

夜、トイレに行くのに廊下を吹く風が涼しくなったと思った時に秋の訪れを感じた。 急に涼しくなって毎朝服装を決めるのが最高難度に。 体調を崩しやすいのはいつもの事なのか、この時期になるとずっと考えている。 家の窓から外を見ると、懐かしフィルターがかけられてつい、一緒に遊んだ登下校の道、運動会や文化祭のハプニング、稲刈り用機械の進む音、に見える。 そうやってぼーっと外を見ていたら、あれを取りに行きたくなる。 昔のアルバムを引っ張り出したくなるのは私だけだとは思ってないよ。

    • 学生たるもの

      終わらない、途切れることなく続く道をただひたすらに歩く。散って歩く。歩き続けていく。 隣に誰かがいても、ひとりでいても、歩き続けることに変わりはない。ぐっと気が済むまで、私の心に寄り添うなにかを見つめている。それを探している。 例えばあの師走のはじめの休日だった。勉強を教えたのだから、本屋行くのに付き合って、と前後関係が嚙み合わない理由で声をかけた彼との散歩は心地良かった。 散歩なのに、歩いている意識がどこかに消え去っていた。くだらない他愛もない話が永遠に続いた。本屋は静

      • その書き出しは

        学校に来ると無条件で会える、と思っていた先生が見当たらない廊下を歩く放課後が少し寂しい。 重たい給食のかごの網目の隙間から黒いスウェットがちらっと見えると少し早足に重たいかごを置きたくなる。 久しぶりに書く、先生への手紙はこんな書き出しになりそう。 I feel a little sad after school when I walk down the missing corridor where I can't find my teacher, whom I tho

        • 気になる夢

          最近見た夢が気になる。好きだった先生が出てきた。あの時の優しさを思い出したらまた会いたくなった。 会えない事がもどかしいけど、また成長した姿が見せられるまでは会えないかな。 その時がいつ来るかは私次第。 その時をいつだと思うかは私次第。

        秋っぽさ

          あなたのこころをもう一つだけ

          「私の胸に手を当ててみてよ。」 「めっちゃあったかい。気持ちいいけれど、少し暑い気もするわね。」 「そうかな?まあいいけど。今日も話聞いてくれてありがとう。」 「気にしないで。みっちゃんの話聞くの、私好きなの。」 いつだったかは覚えていない。そもそもこの生活がいつからはじまったかなんて、私にだって分からない。いつの間にか私の心に棲みついている。 彼女は、なぜここにいるの、という気さえ感じさせない、そんなオーラが出ていた。ここらへんで話しておくが、私はごくごく一般的な幼稚園

          あなたのこころをもう一つだけ

          Window art

          薫る初夏にゆれる木々の葉。大きな絵画が私の横に。 素敵な出会いも、ときめきも、気付いたら何処かに置いてきてそのままになってしまっている。毎日が愉快なことばかりではないけれど、心躍る出来事に出会えている訳でもない。私の好きな詩や歌に出てくる、”何気ない日々”とも違う気がする。 午後2時半に窓側の席に着き、ドライフラワーの写真がプリントされた表紙のハードカバーの本を読むあなたを見つけた。 開放的な大きな窓が特徴の、この図書館が気に入って暑さから逃げるように、ほぼ毎日のように通

          Rainy hug

          絶えず降り続く雨は あなたへの恋する想いの丈を言い終わるまでは上がらない 長く長く続いた雨が上がる 「おはよう」 あなたの微笑みが顔を出す 「おはよう」 の返答を口に出す間に絶えられずあなたは 私に近づきハグをする いつもやられっぱなし 雨が降っている間なら あなたのことを思い浮かべていくらでも あなたに相応しい言葉が溢れてくる でもその度に思う あなたが必要なものやことって何だろう、と あなたの為に何ができるのか、あなたと一緒に私は何をしたいのか、あなたは私が

          野球応援

           疲れってどうやったら癒されるのだろう。話し声が雑音に聞こえるようになった。帰宅を待ち侘びるようになった。どきどきする感情をどこかに置いてきたみたいに間抜けになった。  外を見ても重たく薄暗い雲がぼんやりと浮かんでいるばかりで気乗りしない。    ただ、そんな空に浮かぶ蒼い絵の具に心を奪われた。ぼんやりとした空が一瞬にしてキャンバスに変わり、蒼色が加わって、暗かった心に忘れかけていたもう一つの居場所を教えてくれる。  下の方に目を向けると、目いっぱいの緑。こぼれ落ちた色

          野球応援

          焼きそば

          なんの匂いだっけ。この香ばしいにおい、ソースの絡まった濃厚なにおい。  それは、美奈の母が作る特製の焼きそばだ。このにおいをかぐと夏が来たな、と成人してだいぶたった今でも思う。そう、美奈はある時から、やけに焼きそばが好きになった。ある時といっても、それは周りの人たちが言っているだけで美奈自身は特に覚えていない。ただ、とても可笑しくて、不思議な出来事だったと思うのは確かだ。  小6の夏。友達が多いほうではなかった美奈だったが、ある日、仲良しの数人の親友から小さな花火大会に誘

          焼きそば

          Spring clouds

          心が何処かに連れて行かれたように何も感じない。浮遊する掴みどころのない朧げな雲が山を覆っている。私がいた昨日はもっとすっきりと晴れていたのに。どこが嫌だったのかな。無責任に無自覚に色んなことやらかしちゃってたのかな。頭の良さと等しくなれない、生活力とだらしなさ。いつになっても興味を持てないメイク道具の使い方。そういうところが気に入らなかったのかな。性格は案外優しいと思ってたのに。優しさに反比例して面白くは無かったのかも、ごめんね。何かが抜け落ちたみたい。何にも考えられない。

          Spring clouds

          前を向いて

           みんな下を向いているから、私は前を向く。  みんなありがとう。いつもみんなのお陰で勉強できています、私。大して頭が良い訳じゃないけど、そこそこの成績をこれまで維持できているのもみんなのおかげ。    みんなが、携帯電話に送られた記号やら番号やらが書かれた写真を必死に見つめる間も私は前を見ている。そう言えば次の授業は小テストあったっけ。  前を向いていても、下を向いていても多分結果は同じだと思う。そんなことはいくら頭の回転が回らない私でも分かる。  でも、私は前を向いてい

          前を向いて

          言葉が溢れて止まらない

          車窓が海面より高くなったら海水面がすぐそこにあるように思えた。小さな木製の改札から精一杯に手を伸ばして写真を撮ろうとする親子がいる。無論、そこにいた男の子はカメラを構える父を退屈そうな顔で見ている。私は初夏が好きだった。春はのんびりし過ぎているし、夏はとろけすぎている。それらと違い、初夏は爽やかで私を落ち着かせてくれる。 実家に帰る電車に乗るといつもどうでも良いこと考えちゃう。 そろそろネタ切れかなぁ、笑

          言葉が溢れて止まらない

          前を向いて-look forward-

           みんなが下を向いているから、私は前を向く。みんなありがとう。 いつもみんなのお陰で勉強できています、私。大して頭が良い訳じゃないけど、そこそこの成績をこれまで維持できているのもみんなのおかげ。  みんなが携帯電話に送られた記号やら番号やらが書かれた写真を必死に見つめる間も私は前を見ている。  前を向いていても、下を向いていても多分結果は同じだと思う。そんなことはいくら頭の回転が回らない私でも分かる。    でも、私は前を向いている。だって前に向いた時にしか見えないものが

          前を向いて-look forward-