Window art
薫る初夏にゆれる木々の葉。大きな絵画が私の横に。
素敵な出会いも、ときめきも、気付いたら何処かに置いてきてそのままになってしまっている。毎日が愉快なことばかりではないけれど、心躍る出来事に出会えている訳でもない。私の好きな詩や歌に出てくる、”何気ない日々”とも違う気がする。
午後2時半に窓側の席に着き、ドライフラワーの写真がプリントされた表紙のハードカバーの本を読むあなたを見つけた。
開放的な大きな窓が特徴の、この図書館が気に入って暑さから逃げるように、ほぼ毎日のように通っていた。その図書館を外から見ると、大きな窓から荘厳な本棚が見える。本棚はその姿全てを見せてくれなくて、陰に隠れた本たちの顔を外から見ようと必死な顔を見られているようで恥ずかしくなりながら、私と同じ恥ずかしがり屋の本たちに会いに入っていく。
窓の内側に来ると、外にある木々や人や、空が織りなす一日限定の絵画を観ることができる。私も外に出たら、この絵画の一員になれるのよ、と目を落として心の中で呟いてみる。少し、温まる、気持ち。
いつもは午前中に本たちに会いに行くのに、その日は午後、暑さがピークをむかえる時間になってしまい、何が申し訳ないのか分からずに、ごめん、と
小さくお辞儀して本に会いに行った。
途中まで読んでいた単行本を手に取り、いつものように窓の近くの席に座る。
午後2時半。私と同じ、窓側の席に着き、ドライフラワーの写真がプリントされた表紙のハードカバーの本を読むあなたを見つけた。いつも観ている絵画が違うことに気付くのに時間はかからなかった。
私はまだ私のことを十分に知らない。それが初めての感情なのか、ただ単にときめきを失ったと勘違いしていただけなのか。
大きな窓、あなたが私の絵画へ新たに描かれるようになった。
テスト明けで頭がやられているかもしれないけど、気にせず私は書きます笑
現実で出来ないことを私以外の子にさせて楽しむことで、ストレス発散?してます。うーん、なんか違うな。私ができない分、私と違う子にやってもらってるっていうのかな。
…でも大体私とその子の性格似せてるかも笑
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