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航空祭4年ぶり通常規模 曲技飛行に4万人歓喜 ブルー大空にスモーク

 航空自衛隊松島基地で27日、航空祭が開かれた。コロナ禍による入場者数の制限を撤廃し、飲食販売も解禁するなど4年ぶりの通常開催。ブルーインパルス、戦闘機F2の機動飛行、米国戦闘機F16のデモフライト、航空機や装備の展示など航空ファン垂ぜんのイベントに県内外から約4万人(主催者発表)が来場した。

 コロナ禍では感染状況を鑑み、令和2、3年の開催を中止。昨年は抽選で2万5千人とし、基地内では飲料提供と商品の物販に限り出店が置かれたが、今年はコロナ禍前に全て戻り、物販、飲食の計77店舗が出店した。

地上展示の上空で6機のブルーインパルスが編隊飛行した

 メインの飛行展示はブルーインパルスとF2、航空自衛隊の救難捜索機「U―125A」、航空自衛隊と海上自衛隊の救難ヘリコプター「UH―60J」の4機が先陣を切って会場上空を飛行。F2の機動飛行、F16のデモフライトではごう音を響かせ、機動性の高さを見せた。

 同基地所属のブルーインパルスは午前、午後の2回飛び、約20課目を披露。空に描かれた弧やハート形、6機が美しい編隊を組んで上昇していく姿に観客は釘付け。演目を終えたパイロットたちに拍手が送られた。

 家族3人で訪れた東松島市矢本の氏家美幸さん(39)は「初めて航空祭に息子を連れてこられた。ブルーに加え、F2の迫力がすごい」と話し、悠仁君(5)は「(航空機が)大きかった」と驚いていた。

4年ぶりの通常開催に約4万人が来場した

 埼玉県大宮市の山本武史さん(46)は息子の弦君(小学3年)を連れて来場。「F2やF16を初めて見た。空を垂直に上昇する姿に圧倒された」。弦君は「ブルーを見るのは3回目だけど松島基地に来るのは初めて。迫力があった」と喜んでいた。

 航空機や装備に関する展示もあった。自衛隊が保有する航空機に加え、オスプレイの愛称で知られる垂直離着陸機V22や制空戦闘機F15など米国の機体も地上展示され、来場者らは写真撮影を楽しんでいた。装備は格納庫で展示され、自衛官から直接説明を受けていた。【泉野帆薫】



復活の八鷹みこし勇壮に 東松島夏まつり
2万1300人来場

 東松島夏まつりが26日、東松島商工会館周辺で開かれ、実行委発表で2万1300人が来場した。厳しい暑さに伴い、地元6小学校の鼓笛隊演奏は中止となったが、4年ぶりの八鷹みこし練り歩きをはじめ、ブルーインパルスの展示飛行や綱引き大会、およそ2千発の打ち上げ花火など各種行事があり、終日にぎわいを見せた。

4年ぶりの練り歩きをみせた八鷹みこし

 新型コロナに伴う行動制限はなく、市民だけでなく翌日の航空祭参加者も祭り会場に足を運んだ。一方、30度超えの厳しい暑さに伴い、目当ての行事が始まるまで日陰に待機する姿が目立った。

 旧国道を使った歩行者天国では、東松島市と友好都市などを結ぶ蔵王町や東松山市(埼玉県)、東京都大田区などの特産ブース、石巻圏域の商工会による瓦割体験コーナーもあり、行列を作った。

フィナーレでは花火も打ち上がった

 七十七銀行矢本支店前での白熱した綱引き後には、4年ぶりとなる八鷹みこしが登場。「どっこい、どっこい」と威勢よい掛け声を響かせながら練り歩き、多くの観衆が写真に収めていた。フィナーレでは、15分間で2千発の花火が夜空を焦がし、翌日の航空祭に弾みをつけて幕を閉じた。【横井康彦】





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