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花火打ち上げ7割「開北」希望 川開き祭り市民アンケート 100回記念 前夜祭も調整

 第100回の記念大会となる今年の石巻川開き祭りは、当初の8月5、6日に加え、4日に前夜祭を行う方向で調整が進められている。最大の呼び物の花火大会は5日とし、前夜祭も中瀬で供養花火を打ち上げる予定。花火大会の会場は3カ所の候補地に一長一短があって決まっていないが、実行委員会が市民から募ったアンケートでは回答者の約7割が前年より上流の開北橋付近を望んだ。

 花火大会の打ち上げ候補地は、中瀬公園と開北橋下流、石巻南浜津波復興祈念公園。アンケートは2月13日から今月10日まで、実行委の市、石巻商工会議所、石巻観光協会が配布した用紙とインターネットで募った。

 結果は28日に報道発表され、市民の回答数は833件(手書き351件、ネット482件)。開北橋下流からの打ち上げを希望したのが68.43%の570件、次いで中瀬が17.89%の149件、南浜が13.69%の114件だった。

 場所が広く取れる開北橋下流は、水陸同時打ち上げなど豪華な演出と東北最大規模の打ち上げが可能な反面、石巻駅から会場まで徒歩で約20分。中瀬は昼間の祭り会場に最寄りで、打ち上げ場所と観覧場所の距離も近いが、安全対策上、3候補地で最小規模になる。

 これまでの川開きで使用したことのない南浜も打ち上げ場所が広く取れるが、祈念公園内の施設や船舶係留施設などがあるため、3候補で中間規模。開北と同様、会場まで歩いて約20分かかる。

 昨年は台船を使って中瀬のやや上流で打ち上げたが、干潮でないと船が内海橋を通過できないなど不都合があり、実行委は100回大会に当たって打ち上げ場所を再検討。官民の記念事業検討委員会から「市民の声を反映した場所」と提言されたことを受け、アンケートを実施した。花火大会の会場を巡っては、中心部の商店主ら有志が2月20日、約2500人分の署名を添えて中瀬からの打ち上げを要望している。

 実行委はこれらを検討材料とし、各部の部長らが集まる来月4日の本部会議で記念事業の内容と花火大会の会場を固めたい考え。意見がまとまれば、大型連休前までに総会を開いて全ての事業内容や予算を決める。【熊谷利勝】




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