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通り外れた路地にごみ散乱 東松島夏まつり 感染拡大で直前に行事変更

 8月27日の東松島夏まつり、翌28日の航空祭は3年ぶりの開催を待ち望んだ住民、航空ファン約計4万人が足を運んだ。夏祭りは食べ歩きの制限を設け、直近の感染状況を鑑みて小学生の鼓笛隊や太鼓演奏を中止とする対応をとり、航空祭も事前抽選を初めて採用。基地内での飲食販売は飲料のみとするなどコロナ禍に合わせた祭りの運営形態をとった。【横井康彦】

児童発表の場 苦渋の決断

 27日の夏まつりには、主催者発表で1万5千人が訪れた。実際現地にいると、それ以上の人出があったように感じるほどのにぎわいがあった。祭り客の年齢層は幅広く、未就学児童を連れた親子のみならず、中高年の姿も目立った。青色の服やグッズを提示することで記念のうちわがもらえるとあって、参加者の服装に統一感が感じられた。

 小学生の姿も数人グループでちらほら確認できたが、参加行事がコロナで中止となったことに加え、祭りという混雑が発生しやすい場所への懸念から足を運ぶ児童の数は少なかった。3年ぶりの夏祭り開催にあたり、実行委では「子どもたちに思い出と発表の場」を目的の一部していただけに、行事の中止は苦渋の決断となった。

祭り会場周辺の人目の付かない場所にごみが捨てられていた

 コロナ禍の祭り開催にあたり、実行委では、来場者にマスクの着用や食べ歩きの自粛、大声での会話やイベントでの声援を控えるよう呼び掛けた。会場内は大半がマスクを着用し、出店で買った食べ物を沿道に座って頬張る様子が見られた。屋台や店舗前に消毒液が置かれ、参加者が小まめに利用した。

 食後のトレーや飲み物の紙コップは、旧国道の東西計2カ所に設けた有人ごみステーションへ。祭り会場出入り口に設けたことで来場者が積極的にごみを捨てていた。気軽に捨てられる利便性もあるが、ごみステーションのスタッフが「ごみ回収しています」と声掛けしたことも効果があった。その結果、祭り後のごみ拾い作業ではメイン通りのポイ捨てはほとんど確認されず。ブルーインパルスの展示飛行や花火の打ち上げが間近で見られた県道沿いもポイ捨ては少なかった。

 ただし、人目の届かない路地や従前からあるごみ箱周辺はその限りではない。祭り会場から外れた矢本駅前やゆぷと敷地内にある固定のごみ箱には、容量を超えても関係なく山積みされ、祭りストリートから一本外れた路地では、住宅の玄関先にプラスチック容器が捨てられていた。汚れたマスクを側溝の穴に詰めるマナー違反者の痕跡があった。

 祭り後にボランティアがごみ拾いをしている最中にも関わらず、火の付いたタバコを捨てる姿も。目につきにくい場所へのポイ捨て、ごみ箱の対応などマナーを巡る問題は継続課題となった。





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