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民間交流の活性化願う 石巻地区日中友好協会 3年ぶりに春節祝賀会

 石巻地方在住の中国出身者やその家族、国際交流に携わる人々による「春節祝賀会」が22日、石巻市山下町の飲食店飛翔閣で開かれた。コロナ禍の中止を挟んで3年ぶりの開催となり、民間レベルの交流を願いつつ、来年の石巻市、中国・温州市の友好都市締結40周年に期待を込めた。

 春節は旧暦正月を祝う中国の伝統行事。今年の春節は22日で、中国は21―27日を大型連休としている。石巻市で開く祝賀会は石巻地区日中友好協会(白井省三会長)が主催しており、招待者の石巻専修大学留学生を含め約40人が参加した。

変面が披露され、出席者も興味津々

 白井会長は「日中関係は曲がり角に差し掛かっているが、互いの国を等身大で知ることは大切だ。来年は姉妹都市締結40周年。石巻市はこれに向けて準備してほしい」とあいさつ。今年の春節祝賀会には、日中平和友好条約締結45周年記念の冠も付けた。

 来賓の齋藤正美市長は「コロナ禍でも温州市とはオンライン交流を通じ、友情を築いている。政府間ではなく民民の交流を根付かせることが大切。皆さんの力を借り、来年の40周年はしっかりやり遂げたい」と語った。

 この後、中国四川省の古典芸能である「川劇・変面」が披露された。演じたのは石巻市蛇田出身で東北芸術工科大学3年の松林拓希さん。変面は軽快な音楽に合わせて踊り、顔に着けた色鮮やかな仮面を素早く変えていく技巧の一つ。昨夏、松林さんが石巻市内で初めて演じ、白井会長も絶賛していた。【外処健一】





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