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走って〝トロトロ層〟作り 長浜幼稚園田植え体験 神戸国際支縁機構が協力

 石巻市さくら町の長浜幼稚園(後藤竜記園長)の年長児61人は25日、同市渡波の水田で田植えを行った。はだしで田んぼを走り回り、泥をかき回して〝トロトロ層〟を作った後、手植えで農作業に親しんだ。

 東日本大震災直後から石巻地方で支援活動を行う「神戸国際支縁機構」(岩村義雄理事長)が主催。同園と協力し、地元農家から借りた約400平方メートルの田んぼで田植えから稲刈り、脱穀までを体験してもらい、農業や自然との触れ合いを楽しんでもらおうと行っており、今年で10回目の実施となった。

 園児たちは最初、田んぼの泥を柔らかくする〝トロトロ層〟作りに挑戦。元気に走り回り、しっかりと下準備をした。田植え作業では、ロープで引いた目印通りにひとめぼれの苗を手で植え、秋の実りを願った。

長浜幼田植え (24)

泥を力強く踏みつけながら、トロトロ層作りを楽しんだ

 亀山心花ちゃん(5)は「田んぼの泥が温かくて、気持ちよかった。とても楽しかった」と初めての田植えに笑顔を見せた。岩村理事長も「体験を通じ、自然の大切さや魅力を伝えていければ」と話していた。

 今後は9月に稲刈りや脱穀などを実施。例年であればその後収穫祭を開くが、コロナの状況に応じて実施の可否を判断するという。【渡邊裕紀】


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