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安全第一に 怖い、楽しい 石巻青年会議所 名物「お化け屋敷」復活

 かつての石巻川開き祭りで名物だったお化け屋敷が1日限定で復活する。一般社団法人石巻青年会議所(後藤峻理事長)が主催し、第100回大会の記念事業の一つとして催す。26日には運営、出演者向けの説明会があり、配役や恐怖を演出する技術を学んだ。

 「お化け屋敷リターンズ~時を越える恐怖~」と題し、8月6日にみやぎ生協文化会館アイトピアホール=石巻市中央=で開く。午前10時から午後4時までで、入場料は1人500円。暗いコースにおどろおどろしいBGMが流れ、突如現れるお化け。館内には悲鳴が響きそうだ。

驚かす技術を学び、衣装も合わせた

 物語の舞台は今から40年ほど前。川開き祭りでお化け屋敷を楽しむ中、怪しげな声に誘われて別な世界に迷い込む。そこで待つ新たな恐怖とは―。同会議所祭り委員会の千葉隆太委員長(33)を中心に構想から半年以上かけて練り込み、お化け役となる24人のキャストは中学生から一般まで公募などで集まった。

 説明会は3回に分けて行われ、計約70人が参加。それぞれの役割や来場者の動線、安全対策を伝えた。千葉委員長は「川開きのお化け屋敷は少年期の〝原体験〟であり、私もその一人。思い出を復活させ、この先々も心に残る事業にしたい」と話していた。

 今回は演出や演技指導で東松島市のおばけ屋敷創作団体「バケラッタ」が協力。外処健一代表(49)は「キャストは声を出さず、相手に触れないことが原則。怖い、楽しい、安全の三大要素を厳守しつつ、来場者を見ながら怖さを調節してほしい」と呼び掛けた。【外処健一】


万国旗彩る立町大通り
フラッグも一部新調 商店街がお祝い

 石巻市の立町大通り商店街振興組合(篠田一壽理事長)は26日、第100回の節目を迎える来月4―6日の石巻川開き祭りを祝い、パレードのコースになる目抜き通りを万国旗や吹き流しで彩った。

手分けして万国旗などを飾り付けた

 飾り付けの作業には商店街から15人ほどが参加。商店街にある銀行の若手職員も手伝った。約400メートルある通りの両側に分かれ、脚立を使って街路灯に七夕飾りを設置。街路灯と街路灯をつなぐように万国旗を張っていき、客を迎える準備を整えた。

 組合は川開き100回を記念して、花火や川村孫兵衛像をモチーフにしたフラッグ(旗)を作り、一部の街路灯に垂下。祭り終了までの期間限定の設置だが、毎年増やしていくことにしている。

 作業に参加した人たちは、今年一番の暑さの中、祭り当日のにぎわいを想像しながら作業に汗。篠田理事長(70)は「多くの人に来場してもらい、一緒に100回の川開きをお祝いしていただければ」と願い、作業への協力に感謝していた。【熊谷利勝】




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