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小型サンマ船5隻出港 女川漁港・豊漁願って 10日からロシア沖操業

 石巻地方に船籍を置く小型サンマ船(10トン以上20トン未満)5隻が4日、今年のサンマ漁に向けて一斉に女川漁港を出港した。家族や親せき、市場関係者らに見送られ、大漁旗をなびかせながら舵を切った。船団は北海道の釧路漁港に集まり、10日からロシア沖で漁を始める。【渡邊裕紀】

 昨年のサンマ漁は全国的に記録的な不漁となり、女川漁港の水揚げ量は過去最低の4500トンだった。水産庁の発表する今季のサンマの長期海況予報では、漁期を通じた来遊量は過去最低だった昨年をさらに下回る予想が出ている。

 女川漁港に集まった5隻のサンマ船は、午前10時ごろ出港。陸上で見送る家族らはカラーテープを手にし、無事故での操業と豊漁を願って船を見送った。

女川漁港 今年の小型サンマ漁が出港 (69)

家族らに見送られ、釧路漁港を目指した

 船団長を務める「第61清水丸」(19トン)の阿部登船長(51)は「新型コロナウイルスの影響で魚価が下がり、不漁予測も出るなど不安材料はあるが、地域においしいサンマを届けられるよう、漁に全力を注ぎたい」と話していた。

 サンマ漁は小型が10日から始まり、続いて中型、大型と順次解禁されていく。ロシア沖から魚群を追って漁場は徐々に南下し、女川漁港での水揚げは早ければ9月中旬ごろになるという。


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