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【高校野球宮城大会】石巻勢 短い夏終わる  二回戦挑んだ4校敗戦

 全国高校野球選手権宮城大会は14日、石巻市民球場など県内3球場でトーナメント二回戦を行った。石巻勢は石巻工業が東北、石巻商業は聖和学園、石巻西は仙台二、日本ウェルネス宮城は古川学園と対戦したが、いずれも敗戦。勝ち残っているチームはなく、石巻勢8校7チームの短い夏が終わった。

 「ふがいない投球で八回にとどめの3点を奪われた。悔やまれる。皆に申し訳ない」。第5シードの東北相手に完投した石巻工の佐々木投手は力なく語った。

 「内角が弱い」という東北の傾向を分析し、直球で内角を攻め、低めの変化球などで緩急を付けて仕留める投球を徹底。七回まで被安打3、失点3と耐えた。工業は七回に永沼の犠飛で1点を返したが、反撃もここまで。八回にダメ押しの3点を奪われた。

東北打線に強気で挑んだ石巻工の先発投手佐々木

 今春、遊撃手から投手に転向したばかりの佐々木。「味方の好守備に助けられた場面が何度もあった。悔しいが、最後まで自分を信じて戦ってくれた仲間に感謝」と話した。

 強豪聖和に挑んだ石巻商は2年生エースの工藤にマウンドを託したが、初回に先制を許し、四回には本塁打を浴びるなど苦しい展開。打線もわずか2安打に抑えられ、涙をのんだ。

聖和に敗れ、悔しさをにじませる石巻商のナイン

 「コールド負けだけは避けたかった。めちゃくちゃ悔しい。皆に申し訳ない」と目を赤くして語った工藤。「四回の被本塁打後に、2番手の千葉修と交代したが、悪い流れでマウンドを託したことが申し訳なく、泣きそうだった」と振り返った。

 村上主将や平塚捕手などチームをけん引した3年生には「すみませんという気持ち。この悔しさを忘れず、もっとうまくなり、来年客席から見てくれるであろう先輩たちに良いところを見せたい」と決意を述べていた。

 仙台二に挑んだ石巻西は初回2点を先制するも三回に7点を奪われ、逆転を許した。以降は好機を作ることができず、敗戦した。

 第5シードの古川学園と対戦したウェルネスもエース大内(3年)=矢本二中出身=が先発したが、六回途中4失点で降板。打線もわずか3安打と沈黙し、援護することができなかった。【山口紘史】





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