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長浜幼稚園と神戸支縁機構 足踏み式脱穀に園児挑戦 収穫米は熊本被災地に

 石巻市さくら町の長浜幼稚園(後藤竜記園長)は19日、農家から借り受けている田んぼで稲穂の脱穀作業を体験した。年長児59人は昔ながらの足踏み式脱穀機を使って、コメができる過程を学んだ。【渡邊裕紀】

 一般社団法人神戸国際支縁機構(岩村義雄理事長)=兵庫県=が協力し、1年を通じて稲作を学ぶ活動の一環。9月29日に無農薬で育ったひとめぼれを手鎌で園児が刈り取り、今回は天日で乾燥させていた稲穂を脱穀した。

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園児が昔ながらの脱穀機で作業を体験した

 昔ながらの人力で動くドラム型の脱穀機を使用し、園児が一人ずつ稲穂から実を外す作業を体験。「コメがいっぱい飛んですごく楽しい」とにこやかに秋の実りを感じていた。作業を終えた園児たちは虫取りなどで自然とふれあい、捕まえたバッタやカエルなどは袋に入れて持ち帰った。

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脱穀機の歯に当たったコメは次々とシートに落ちていった

 岩村理事長は「農業体験のほかに、さまざまな虫と触れ合うことも大切。楽しみながら自然を学んでもらえれば」と話していた。

 この日収穫した約70キロのコメは、平成28年の熊本地震で大きな被害を受けた熊本県熊本市の保育施設に贈るという。


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