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女子制服にスラックス導入 蛇田中 生徒の安全、防犯考慮

 石巻市立蛇田中学校(小野寺周哉校長・生徒660人)は、本年度から女子生徒の制服に「スラックス」を導入した。冬場の寒さ対策や防犯強化など安全面に配慮した採用。学校指定のブレザーと同じ紺色で、すっきりとしたシルエットが特徴。任意でスカート、スラックスを選択できるようにした。

 同校の制服はこれまで男子は学ラン、女子はブレザーにスカートだったが、本年度入学する生徒の保護者から「女子の制服にスラックスという選択肢は」との質問が寄せられ、導入を検討。業者でもスラックスの取り扱いがあったため、本年度から採用した。

蛇田中で女子用スラックス導入 本年度からスカートと自由選択制に

すっきりしたシルエットが特徴。ブレザーと合わせて着用する

 夏、冬、夏冬兼用の3種類あり、スカートと同じく通年で全学年の女子生徒が着用できる。パンツタイプゆえ防寒対策や防犯面でも期待できる。自転車通学の生徒は操作性向上で一層の安全が図れるという。価格は取扱店によって多少変わるが、おおむね1万3200円―1万6500円。

 導入されたばかりで着用している生徒はわずかだが、小野寺校長は「これからは多様性が担保される時代。生徒自身が自分に最適な服装を選ぶことで、主体的な行動にもつながる。デザイン性にも優れており、関心は高いようだ」と話す。

 女子生徒のスラックスは市内中学校初と思われそうだが、過去に前例がある。小野寺校長は「昭和初期には旧市内の学校で採用していたところもあったらしい。実物は直接見たことはないが、かつての赴任校で当時の記録書類を目にした」と語っていた。【山口紘史】


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