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クリスタルピアノお披露目 ピアニストの杉元さん演奏 飛翔閣・伏見会長寄贈

 石巻市山下町の料理店「飛翔閣」の伏見不二雄会長が石巻市に寄贈したクリスタルピアノのお披露目会が9日、マルホンまきあーとテラス=石巻市開成=で行われた。無料招待された市民ら約240人が美しい音色に耳を傾けた。

 ステージ中央に据えられたクリスタルピアノは、照明の光を浴びて輝き、入場してきた人たちの目を楽しませた。伏見会長があいさつで「きょうは大変うれしい。クリスタルピアノは飾っておいても意味がないので、ぜひ市民の皆さんに一人でも多く使っていただきたい」と呼び掛けた。

 初めての演奏者は東松島市出身で現在、東松島ふるさと大使を務めるピアニスト、杉元太さん。仙台フィルハーモニー管弦楽団所属のバイオリニスト、伊部翔子さんとのデュオを繰り広げた。

息の合った演奏を聴かせたピアノの杉元さんとバイオリンの伊部さん

 2人はモーツァルトの「バイオリンソナタ第18番」などで初共演とは思えない息の合った演奏を聴かせた。杉元さんは自分が好きだというショパンの大曲「幻想曲」をソロでじっくり演奏。ホール全体に響き渡る新鮮な生音に、観客はうっとり酔いしれた。

 杉元さんは「調律師さんがよくやっていただいて、本番に入ったころからいい響きになった。キラキラした音が出過ぎてもいけないので、バランスをとりながら演奏した。お客さんの反応もよく貴重な機会をいただき、うれしい」と大役を果たしてホッとした表情を見せた。

 最前列で聴いていた佐藤優菜さん(鹿妻小4年)は4歳からピアノを習っていて「クリスタルピアノは透明で光っていてきれい。いつか弾いてみたい」と目を輝かせていた。

 なお、クリスタルピアノは伏見会長の強い希望で貸し出し料は無料という。【本庄雅之】


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