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たい平さん再会に感無量 石巻市で「笑点」公開収録 10年ぶり当時の小学生と対面

 人気演芸番組「笑点」(ミヤギテレビ、日曜午後5時半)の公開収録が13日、マルホンまきあーとテラス=石巻市開成=であった。10年前に石巻市立大街道小学校で収録した「笑点がやってきた!」に出演した当時6年生の2人が客席に招待され、収録後、春風亭昇太さんらレギュラー出演者と感激の対面をした。

 招かれたのは、ともに大学4年の木村ひな子さん(21)=利府町=と浮津優太さん(21)=同市大街道=。平成23年8月に、東日本大震災の被災地に笑いを届けようとやってきた番組に出た5人のうち、連絡のついた2人が会場に足を運んだ。

 収録後2人は、ステージセットの裏で出演者と対面。成長した2人を見て「随分大きくなったねぇ」と座布団運びの山田隆夫さん。昇太さんには「しばらくぶり。顔はあまり変わってないね」と声を掛けられた。

「笑点」収録 (62)

大学生になった浮津さん(中央)、木村さんを囲んだ「笑点」の出演者

 収録前に一足先に対面していた林家たい平さんが「大街道小学校でやった時の大喜利の小学生です。10年ぶりの再会ですよ」とあらためて全員に紹介。歓声と拍手が沸いた。

 林家木久扇さんに「きょうはどうでした」と聞かれると、木村さんが「面白かったです」と応じた。ほんの数分だったが出演者と旧交を温め、ほっこり。たい平さんが「石巻とのご縁を大切にまた来ます。その時はまた来てください」と2人に声を掛けて会場を後にした。

「笑点」収録 (33)

収録終了後、出演者と観客が盛大に三本締め

 実は、たい平さんにとっても「笑点」で石巻に来ることが大きな目標だった。将来を迷っていた時、たまたま訪れた日和山で「日本一の落語家になろう」と決意したエピソードはすっかり有名。「あの子たちはどうしているだろう」と気にかけていた10年前の小学生との再会も果たし、たい平さんは「感無量」と額の汗をぬぐった。

 木村さんは「笑点があったから、今までがんばれた。いつも石巻のことを気にかけてくれる、たい平さんのような気持ちの温かい人になろうと心掛けてきました」と心境を明かした。小学6年から高校2年まで「石巻日日こども新聞」の初代子ども記者の一人として活動。今は保育士を目指している。

 警察官が目標という浮津さんも「(10年前に)サインもいただいて、すごく笑ったのを覚えてます。きょうも楽しかった」と顔をほころばせた。

 石巻で収録した「笑点」は12月5、12日に放送される予定。【本庄雅之】


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