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「6枚の壁新聞」展示 未来屋書店石巻店 若い世代の反響大きく

 震災直後、石巻日日新聞社が手書きした「6枚の壁新聞」がイオンモール石巻内の未来屋書店石巻店で展示されており、うち1枚は現物が飾られている。特設コーナーに震災関連書籍26冊が並び、新書や絵本なども豊富にそろえた。4月半ばごろまで展示されている。

 同石巻店のコンセプトは「子どもたちの知の拠点」。市内に博物館などが少ないため、「子どもたちの学べる場所になれたら」との思いが込められている。

 毎年、3月11日が近づくと東日本大震災の特設コーナーを設けているが、壁新聞の展示は今年が初めて。尾張早矢香店長は「高校生を中心とした若い世代の反響がとりわけ大きい。震災当時は幼かっただけに記憶もおぼろげなはず。まじまじと読み込む姿をよく目にする」と話していた。

震災について多角的に学べる書籍も並ぶ

 東松島市矢本の小岩賢哉さん(80)は「店外から壁新聞が目に入り入店した。地元の新聞社の震災当時の取り組みを初めて知り、頭が下がった」と話していた。

 また、未来屋書店では5月7日まで「未来屋54字の文学賞」を募集しており、同石巻店でもPRコーナーを設けている。ここでは石巻日日新聞社の震災伝承施設である石巻ニューゼの館長で、前報道部長の平井美智子さんが「文章を要約するコツは5W1Hを重視し、それ以外は思い切ってカットしましょう」と解説を寄せている。

 同石巻店は文具売り場を改装し、24日にリニューアルオープンする。漫画画材など今まで取り扱いのなかった商品も並ぶ。【泉野帆薫】





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