田辺聖子「どんぐりのリボン」
昔の読書記録ノートの紹介。
田辺聖子「どんぐりのリボン」
めっちゃ面白かった!!
今回の主人公・藤井五月は25歳。
私と同じくらいの年だから、考えや悩みや関心が似ていて、すごく共感できた。
この本は、初版は1986年かそこらに出てる。
まさに、私が生まれる前年だし、色々と通ずるものがある気がする。
しかし、終盤、五月の気になる人の町が災害に見舞われる。
そのことが、何だか去年起きた3.11の地震とかぶる気がして、ちょっと考えさせられた。
とにかく、もろもろのことを含めてこの話もまた面白かった。
五月は、最終的に栗本にプロポーズしたんだけど、私としてはキイちゃんとくっついてもよかったんじゃないかナーっと思った。
(過去の読書記録ノートより)
この本を読んだのは、2012年4月10日〜2012年4月28日。
相変わらず田辺作品を満喫していたみたい。
田辺さんの書く女性は、20代から30代、ときに40代や80代くらいまでと幅広い。
だけど、どの女性も本当にその年齢に応じた感性をうまく表現しているし、自分と異なる世代の女性についても共感できるところが多いから本当にすごい作家さんだとおもう。
ちなみに、自分の読書記録の最後にある「ないかナー」の「ナー」の部分は、おそらく田辺さんの小説でそう表現されていたのを取り入れたのだと思われる。
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