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何もしないと決めたはずの1ヶ月間ではじめたこと

先月、母が手術のために入院した。

手術は無事におわり、今は母も退院して元気に過ごしている。

母が入院していた約1ヶ月間、必要最低限の家事以外は何もしないと決めたはずなのだが、何もしないどころか新たにはじめたことがいくつかある。


何もしないことを決意

そもそも何もしないと決めたきっかけは、母に代わってこなしていた家事に加えてもろもろ抱え込んでいたので、体も心もいっぱいいっぱいになってしまったこと。


とにかく時間がない。


だけど、時間がないことを言い訳にはできない。

そんな折、母の入院期間は日中家に私1人きりになるので、少し頭を整理してゆっくりしようと思った。

そこで、必要最低限の家事をのぞいてあらゆることをやらないことに決め、「何もしない」時間を作ることにした。

何もしないといってもただぼーっとするのではなく、今まで義務的にやっていたことを一旦やめ、自分の好きなことをして過ごすことにした。

1年以上毎日更新していたnoteの更新もやめ、趣味でやっていたブログやアフィリエイトに挑戦するためにはじめたブログもストップ。

そのほか小説の投稿やプラスアルファで行っていた家事などもすべてやらないことに決めた。

クマのプーさんの言葉を借りれば、

「何もしないをする」

という感じだ。


何もしないというのは難しい

何もしない生活もはじめの数日は良かった。

今まで読もうと思っていた本を読んだり、学習のためではなく本当に見たいと思うYouTubeを見たり。

そのほか、のんびり食事をしたりベランダに出て外の景色を眺めたり、とにかく余計なことはせずにゆったりと過ごした。


ところが、数日もすると状況が変わってきた。

何か物足りないというか、何もしないでいることに後ろめたさを感じてしまう。

もちろん家族のために必要な家事はいつも通りこなしているのだけれど、なんだか引っかかるものがある。

時間はあるのにのんびりできないというか、くつろぎきれないというか。

もともと忙しなくパタパタとしている性格のせいもあるかもしれない。

何かやっていないと時間を無駄にしているような気がして落ち着かない。

だけど、とりあえず今は頭の中を整理するために何もしないと決めたのだ。

そう自分に言い聞かせながら何もしないようにして過ごした。

最近は情報収集やスキルアップが目的になっていた読書も、小説やエッセイなど娯楽目的のものを読むようにした。


この1ヶ月間で新たにはじめたこと

結論から言うと、私は何もしないということをやりきれなかった。

むしろ、新たにはじめたことがいくつかある。

そのどれも、これまで習慣にできなかったものや、今までの私からはとてもやるなんて想像できなかったものばかり。

この1ヶ月間で新たにはじめたことは以下の4つ。

1、筋トレ

2、瞑想

3、英語学習

4、お菓子作り


1、筋トレ

筋トレは、以前にも少しやったことがあるのだが、いまいち正しくできているのか分からないままちょこちょこやっただけで終わってしまった。

でも、母のこともあり、改めて健康の大切さを意識するようになったので、体力アップのために本格的に筋トレをはじめることにした。

最初はウォーミングアップだけでもヘトヘトになってしまったけど、少しずつ着実に実践するようにしている。

前日筋トレした部分が翌日ちゃんと筋肉痛になっていると嬉しくて、日替わりでいろんな部位を無理なく鍛えている。

10代20代の頃はひたすら細い体に憧れたけど、今ではただ細いだけでなく、程よく筋肉のついた健康的なスタイルに憧れている。

なので、自分の目指すスタイルに向けてコツコツ筋トレを続けるつもりだ。


2、瞑想

頭の中を整理するというとまず思い浮かぶのが瞑想だ。

瞑想もだいぶ前に何度か挑戦したことがあるけれど、雑念だらけで本当に瞑想になっているのか分からずに断念。

だけど、ちょうど分かりやすい瞑想の本に出会ったのを機に再開。

毎朝20分やるようにしている。

毎日雑念は浮かぶし劇的な効果があったわけではないけれど、なんとなくポジティブ思考になってきたような気がする。

あくまで"気"だけれど。


3、英語学習

朝活として毎朝10分〜15分ほどの英語学習をはじめた。

目標は、海外旅行のときにある程度の会話ができるようになること。

海外旅行の予定なんてまったくないけれど、行きたいという願望はある。

そして、翻訳アプリを使わずにある程度の会話ができるようになったら旅行がさらに楽しくなるだろうなと思う。

高齢になりつつある両親と海外旅行するときも、私がそこそこ会話ができれば安心だろうというのも理由の一つ。

自分でも驚くくらい楽しみながら勉強している。


4、お菓子作り

これが一番びっくりしていること。

料理が嫌いな私は、お菓子作りには面倒くさいというイメージしかなく、一生やるもんかと思っていた。

そんな私が、ほぼ毎日お菓子作りをしている。

というのも、私は毎日午後にとるティータイムをとても大切にしている。

ティータイムでは、コーヒーや紅茶と一緒にお菓子を楽しむ。

お供のお菓子は、ハイカカオのダークチョコやアーモンドがメインだけれど、時々スイーツや和菓子を買ってきて食べるのも好き。

だけど、自分自身や家族の健康を考えると、白砂糖や小麦粉、バターがたくさん使われているお菓子はなるべく控えたい。

そこで、糖質オフのスイーツを自分で作ってみようと思い立った。

健康に対する思いが人をここまで動かすのかと驚くけれど、いざやってみると案外楽しい。

しかも、面倒だと決めてかかっていたお菓子作りだけれど、調べてみると少ない材料で簡単にできるものもたくさんある。

無添加というのも私にとっては大事なポイント。

安心して美味しいお菓子が食べられるというのはとても幸せなことだ。

今朝はバナナパウンドケーキを焼いた。

家族も喜んでくれるし、やって良かったなと思う。

もちろん、たまには買ってきたものも楽しむけれど、普段はなるべく手作りしたい。


何もしない時間を設けることも大事

そんなこんなで、何もしないと決めた割には何もしないでいられず、むしろあれこれとはじめた約1ヶ月。

余計なことから自分を解放することで少しは頭もすっきりできたかなと思う。

同時に、案外やらなくても平気なことが多いのにも気がついた。

時間がないとなげくだけじゃなく、思い切ってやめてみることの大切さも身にしみて分かった。

それから、少し時間に余裕ができるだけで、人間新しいことにチャレンジするきっかけが生まれるということも分かった。

いずれにしても、いつも時間に追われてルーティンをこなすのに精一杯になっている時こそ、何もしない時間を設けてみるのが大事なのではないかなと思った。

とはいえそれがなかなかできないから難しいのだけれど。

私の場合は、母の入院というきっかけがあったからできた。

母が退院した今でも、やらなくていいことは無理してやらず、逆にやりたいことは優先してやるようにしている。

一番の理想は、「何もしない」なんて決め込まなくても何もしないゆったりとした時間を過ごせることなのかなと思う。


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