安部公房「壁」
昔の読書記録ノートの紹介。
安部公房「壁」
久々に、ちょっとかための純文学を読んだんだけど、頭がなまっちゃってた。
最近、自己啓発とか恋愛小説ばっかり読んでたから・・・。
ちなみに、安部公房の作品を読むのは初めて。
本作には、壁をテーマにした作品がいくつか収められている。
「S・カルマ氏の犯罪」は、ある朝目が覚めると名前がなくなっていたという男が主人公の話。
「バベルの塔の狸」は、主人公の詩人が、狸に自分の影を食べられてしまったことにより、実体をなくすという話。
「赤い繭」は、家がない男が、自分のくつから出てる赤い糸に気づき、それがまゆとなって自分を包んでくれるんだけど、今度は帰ってゆく自分がなくなってしまったというもの。
他にも、短編がいくつか。
いやあ。
近現代の作家って、考えてることがよく分からない。
頭が良すぎて。
私も、もっと考えることをしなきゃいけないなあと思う。
(過去の読書記録ノートより)
この本を読んだのは、2011年8月1日〜2011年8月10日。
初の安部公房作品に苦労しながら読み進めたのは何となく覚えている。
有名な作家の作品を読もうと思って手に取ったのだと思う。
理解が難しい純文学って、読んでいる時は大変なのだけれど読後は何とも言えない達成感があるのも魅力。
私もまだまだ読んだことのない名作がたくさんあるのでもっと読みたいと思う。
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