みたび お盆にぼんの話など
連休初日の朝ほど気分の良いものはない、ということで、唯一の趣味といってもいい「ぶらっとひとりドライブ」にでた。朝の早い時間にコンビニでサンドイッチとコーヒーを買い、琵琶湖岸や田んぼに挟まれた県道を好きな音楽を聴きながらのんびりと二時間ほど走る。
県道の、ぼんが死んだ場所を通ったとき、いつもは思い出さないのに、ふと彼のことが脳裏に浮かんだ。
「おにいちゃん」と、声ではなく、ぼくの魂の端っこの方をツンツンと遠慮がちに突かれたような気持だった。あゝお盆だからか、とあとで思った。
ぼ