オンリーワンを貫く「華舞師」/子育ても諦めないシームレスな生き方
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オンリーワンを貫く「華舞師」/子育ても諦めないシームレスな生き方

本日紹介するのは「華舞師」山本芙沙子さん。踊りの中で華をいけあげていく「華舞」。華舞師のほかに、舞台公演のお祝い花・楽屋花専門店「flower shop scaena」としてお花屋さんも営んでいます。5歳のお子さんを育てながら、「オリジナル」を追求して踏み出していくコツを一緒に見ていきましょう!

山本芙沙子さんとの出会い

芙沙子さんとは文京区の子育てサロンのイベントで出会いました。芙沙子さんとまゆこさん(後日紹介予定)が踊りながらフォトブースを作るイベントでしたね。その後「ダンス保育園!!」のママダンサーズとして一緒に踊らせていただいたり、お付き合いが続いています。実は芙沙子さんも私も大学時代競技ダンス部。当時のペアと結婚していますw 

芙沙子さんのプロフィール

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・山本芙沙子(ヤマモト フサコ1980年10月30日/愛知県岡崎市出身)
・幼少期からバレエをはじめ、多ジャンルのダンスに触れる。
 大学は日本女子体育大学体育学部運動科学科舞踊学専攻。
 大学院中は舞台の制作会社や劇場へインターン
 卒業後は、舞台制作関連会社に就職。
 その後、フリーランスで舞台制作の仕事を経験し、
 舞台公演のお祝花・楽屋花専門店「flower shop scaena」を開業。
 踊りの中で花をいける「華舞師」として活躍。

海外コンペ▶︎2020年IndieX Film Fest(Los Angeles) Best Screendance Short 部門 Honorable Mention受賞。

とことんオンリーワンを貫く“オリジナル”の掛け合わせ

ー幼少期からの芙沙子さんの様子を聞かせてください。

幼少期はアトピー持ちで、母が「体動かしたりして気持ちを動かせるバレエなんてどうかしら」ということで近くの教室へ通いました。

はじめは、週1でゆったり通ってたの。小さい頃から宝塚が大好きで、舞台に対する憧れは強かった。大学は舞台芸術が学べるところを探して日本女子体育大学の舞踊学専攻へ決めました。

ただね……。

体育大って運動やダンスの専門大学で、オリンピック選手が普通にいるから。舞踊学専攻には、日本全国からダンスをやりたい子が集まってくるの。

授業で踊って、放課後もヒップホップ、バレエ、コンテンポラリーダンスとか各スタジオに行く。天才的に踊れる子もいる。

空き時間も稽古場に籠もって黙々と練習し続ける同級生を見て、「私こんなストイックに踊れない」ってどこか引いちゃった自分がいたのを覚えています。

そこから自分に何ができるんだろうと考えました。芸術と社会の関わりに関心があったので、舞台制作(舞台のマネージメント・プロデュース)になって仲間や舞台業界を支えたいと思いましたね。

たくさんの舞台でスタッフとして働いてとても素晴らしい経験ができました。ただ、第一線で活躍する舞台の方たちと関わるうちに小さくてもいいからもっとダイレクトに自分の作品作りをしたい気持ちが強くなりました。

そう思っていたときに偶然、生け花に出会ったの。弟の家の近くの商店街に、「ひゅっといけてある生け花を見て、すごい宇宙を感じました。伝統芸能の生け花なのに、現代アート的な宇宙みたいなものをすごく感じて……。


すぐ生け花を習いはじめました。


習ってみると、ただ教室で習うだけではなく、社会にお花を届けたいと思うようになりました。

そうか!お花屋さんになればいいんだ!その後、花屋で修行をしたり、フラワーデザインの師匠の元で学び独立しました。


ー最初から「舞台花」専門店を目指そうと思ったのでしょうか?

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立ち上げた当初は「日常に花を」と曖昧なコンセプトを掲げた花屋さんだったよ(笑)

旦那さんが学生起業をしていて、仕事をしていくときには、自分の長所と世の中に必要とされるところがリンクするところで働くと良いよ。そうすると生き生き働けるし、お役に立てると教えてくれましたね。

私の強みを振り返り、小さい頃からの「舞台への情熱と専門性」は誰にも負けないと思い、舞台専門のお花屋さんに決めました。

舞台俳優さんの似顔絵を描いてお花をアレンジしたり、衣装とできるだけ同じ素材のリボンを手配したり、世界に一つだけのオーダーメイドのフラワーアレンジをデザインしています。


ー社会人になったあとは芙沙子さん自身は大好きなダンスを踊っていな異様ですが、うずうずしませんでしたか?

そうなんです!10年近く踊っていなかったですね。舞台専門の花屋なので、お客さんから舞台映像が送られてきます。

「何分何秒のこのポーズを切り抜いて入れてください」とオーダーされるの。舞台の映像をみているうちに「あれ、私って舞台に立つ人だったよね」と思い出しました。

ちょうど10年ぶりに大好きだった宝塚を観て、感動のあまり号泣したこともまた舞台に立とうと決めたきっかけです。

3年間は小劇場で芝居をしました。大きな劇場では憧れの演出家さんの作品にアンサンブルで出ましたね。ただ倍率も高く、このままではこれ以上仕事はもらえないと感じたのも事実です。

どうしたら自分の特性を伸ばしていけるのか立ち止まって考えましたね。



ー自分が踊りを再開したことに「華舞」のきっかけがあったのでしょうか?

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華舞に関しては、セミナーに参加したことが大きなきっかけになっています。『ユダヤ人大富豪の教え』『大好きなことをやって生きよう!』の著者本田健さんのセミナーに参加し、勇気を出して質問をしました。

「  私は花屋さんをやりながら舞台に立っています。
   どちらかを伸ばしたほうがいいのか。
   どういうふうにやっていくと、
   より自分の人生が広がっていくでしょうか。   」

本田健さんの答えは自分の想像する答えはこうでした。

「2つ同時にミックスしてやったらオンリーワンになれるかもしれないね。踊る花屋さんとか……。」

本田健さんがセミナーのステージ上のお花を使い、「こんなふうに」と踊るフリをしてくださいました。本で読んでいたあの本田健さんがそういうなら、「私それやります」と覚悟を決めました。


悔しさを行動に/子どもがいる今だからできること

▲『ふわりたゆたう』2020年5月29日/コロナ自粛中の自宅撮影作品

ーコロナ禍の自粛中に、自宅撮影に取り組み、世界のフェスティバルにもたくさんノミネートされていますね。行動力に脱帽です!ただ、自宅撮影ですと、ご自宅ですし、隣に娘さんもいらっしゃいますよね?

います(笑)

※ zoomにて部屋公開中 ※ 
(室内用の三輪車やおもちゃ、いわゆる子育て中らしいお部屋を見せてくれましたw)

娘は撮影中もこの生活感のある“ぐちゃぐちゃ”の中に座っているの。5分間の撮影中も「私もやりたい、私もやりたい!」とずっとつぶやいています。最初は全然集中できませんでした。

テスト撮影したときは、中に入って一緒に踊りはじめてしまい……。綺麗なお花に花瓶と照明もあれば、踊りたくなるのは自然なことですよね。

本人には「後から一緒にやるから」とお話をして始めています。「わかった」とは言いますが、だんだん我慢できなくなります(笑)

「私もやっていい?私もやっていい?」とどうしても途中から言い出しますが、5分は我慢してもらい、私は踊りに集中してやり切っています。


ー子どもがいても自分自身に向きあっている姿勢が本当に素敵です。何か意識していることはありますか?

コロナで舞台の仕事がなくなったときはとても悔しかったです。ただ、コロナやこの現状に愚痴をこぼす毎日を過ごすか、制限されている中でもできることを探して創造的な時間を過ごすか

限られた人生だからこそ今できることに目を向けたいと思い、しばらくやっていなかった自宅での動画撮影をはじめました。

そもそも初めて動画を勉強をしたのも妊娠がわかったときです。もちろん子供は欲しかったので妊娠は嬉しかったです。

ただ、とても楽しみにしていた映画や舞台に出る機会があったのですが、妊娠で降板になり、周りに申し訳ない気持ちと悔しい気持ちがあったのも今でも覚えています。

気持ちを切り替えて、子どもがお腹にいる間しかできない幸せな作品を作ろう今こそ自分だけの表現手段を作り上げるときだと動画編集を勉強しはじめましたね。

環境への批判や愚痴はどうしても言いたくなりますが、その状況でこそできる何かがあるのではないでしょうか。悔しさをエネルギーに変えて新しい行動にしていけるようにしています。

全てを諦めない/シームレスに進む生き方

華舞芙沙子&りゆ

ー華舞師と舞台花専門店に加えて子育てもされていますね。複数のことを同時にしていますが、優先順位はどうつけていますか?

とある記事の一説を参考にしています。

「子育てと仕事のバランスをどうとったらいいですか」

これに対し、世界的な自然保護活動をされている方が答えている記事を読んだことがあります。

バランスはない。バランスとはAかBかどちらか。
 こっちが30ならこっちは70。どちちかを諦める意識になる

「全体性をもって進むんです」

今でもそれはどういうことなのか考えながら過ごしています。

これは何割何割と切り分けていくのではなく、すべてををシームレスに同時進行してすすめていく意識をもって日々生きています。

あとは、ひとつの場所で学んだことが別の場所でどう活かせるかを考えているかな。

相互の場所で学んだことを交換することによって、立体的に仕事ができるように意識しています。


編集後記

「妊娠したから」「子どもがいるから」と自分のことを諦めたりすることがあるかもしれない。すべてを諦めず、すべてをシームレスに。

今に目を向けて、自分のよさ・強みをみつめてオリジナルを掛け合わせる。自分だけしかない価値を見つけて、世の中と結びつける。自分だけの生き方をまだこれからでもできるはず。そう勇気付けられるインタビューでした。

ありがとうございました。


▲『Hanamai x DIDYMOS - Babywearing Ikebana Dance』/2017年1月

抱っこ紐メーカーディディモスの日本代理店とのコラボ作品。和服とも不思議にマッチするディディモスの美しい抱っこ紐(Didymos Prima Cobalt-Rouge)

見ていてすごく暖かい気持ちになります。



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