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過小評価されている打撲の怖さ。

打撲がカラダに与える影響をちゃんと理解している人はほとんどいない。

ぼく自身も整体指導者として活動していなかったら未だに分からなかったよね。


カラダに力が加わって

ぶつかった皮膚にあざができる。

皮下組織での内出血。

衝撃が強くて皮膚が破れて出血することもある。

さらに衝撃が強ければ骨が折れる。

出血が無くて、骨折が無くても、衝撃が脳にいけば場合によっては死に至る。


不意打ちだったり

速い速度でぶつかったり

衝撃そのものが大きい打撲の場合

ぶつけた部位の気の鈍りは生涯残っている。


打撲のあと1週間動けなかったとか

打撲によって意識を失った場合などに

打撲の部位に愉気をしていくと

30年前だろうと、50年前だろうと打撲を受けた直後のような痛みが出てくることがある。


気を通しただけで痛みが生じるってことは

ずっとそこに異常が存在していたことを示している。


鈍くなって感じないようにしていた異常は

カラダの各所に連動して影響を波及させている。


そうやって打撲箇所とは別の部位に異常が生じると

原因不明と診断される。

誰も10年前や30年前の打撲と結びつける人もいないものね。


打撲によって1年間寝たきりになったという体験したことのある方が

自転車で出勤途中にスリップして転倒

打ち付けた腰がまるでぎっくり腰のように痛むと急遽来室された。

昔の寝たきりになったときの打撲を彷彿するほどカラダが痛いらしい。

背中のリュックがクッションになったお蔭で頭部の打撲は防げたとのこと。


打撲した部位が痛いのは仕方ない。

打撲した部位が鈍らないようにするには愉気しかない。

まずは打撲した部位が鈍らないように気を通していく。

本人は気づいてなかったんだけど

地面に打ち付けた左側の腕が90度までしか上がらなくなっていた。

打撲の衝撃が波及していた打撲以外の部位の調整も施して整体指導を終えた。


交通事故後からカラダに違和感を感じるという相談をもらったことがある。

病院での精密検査では異常なし。

スピードもかなり出ていて運転していたベンツが大破。

車が路外に飛び出して1回転して衝突したらしい。

意識を失ったので打撲した記憶はないんだけど

事故の大きさから打撲したであろうことは疑う余地がなかった。


まずは死ぬか死なないかを確認する。

禁点に硬結がないことを確認した。

事故によって死ぬ未来がないことが分かった。

カラダを実際に観察すると

ふだんの彼女の背骨とは異なって頸椎に異常が確認できた。

本人は気づいていなかったんだけど

片耳が聞こえにくくなっていることも判明。

ただしお腹の弾力は失われていなかったので

重大な異常を抱えていないことも確認できた。


たぶん打撲を受けたあとのケアって

骨折や出血がなければ湿布を貼って終わりってケースが多いんじゃないだろうか。

そして直接打撲した部位以外で異常が現れたら

個別に対応していくんだろうね。


打撲直後に別部位で異常が現れたのなら

打撲と結びつけて考えられるけれど

打撲してから数年後、数十年後だったらもはや思い出すこともないだろう。

だからこそ打撲って怖いわけ。


打撲をしてから不調だとか

カラダの違和感があるとか

カラダの感覚が変わってしまっているのだとしたら

やっぱり打撲の影響をもっとも疑わなきゃいけない。



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