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グズのまま大人になれるって、実は素晴らしいことだったのかも。

初めて整体指導を受けに来られたひとのカラダは

ほとんどが強張っている

硬直異常であることが多い。

弛緩異常だった方は頭の異常な方だけだった。


こころの状態を観察する場所であるみぞおちに手を当てると

苦手な人が近くに来ただけで

サッと締まって緊張していることを感じとれる。

逆に大好きなひとが近くに来ると

パアッ~と開いていっちゃうの。

これは無意識運動によるものなので

嘘をつくことが出来ない。


ずっと同じ姿勢をとっていると強張る。

デスクワークでPC業務に携わっていれば

眼精疲労はもとより腕の内旋や猫背などの

同じ姿勢による偏り疲労も蓄積していく。

動物である人間にとって動かないってことは不自然だからね。

カラダはどんどん強張っていく。


立ち仕事のひとは偏り疲労として

腰に強張りが生じてしまう。


抱っこをしているママは腕に偏り疲労が生じている。

同様に介護職の方も腕に偏り疲労が生じていることが多い。

職業によって、どうしても特定の動作や姿勢が多くなる。


仕事や日常の作業、動作の中に要因がある疲労は

本人も自覚しやすい。


動作や姿勢起因ではなく

心理的な影響ではさらに強張りが蓄積していく。


職場にいるキツイ物言いをする上司がいると

当然、カラダは強張っていく。

クレーム対応をしていれば無意識運動が乱れてくる。

緊張により交感神経優位になって手のひらがべとべとしてくる。

脇汗が流れてくる。

喉が渇いてくる。

当然、強張っている。


小さな子供にとっては両親は世界そのもの

そのときにどんな言葉を投げかけられていたのか。


ADHD(多動性症候群)である武田双雲さんは

野球の守備をしていても

きれいな空に見とれてしまったり

道を歩いていても

道路脇の花や草に見とれてまっすぐ歩けない。

だから中学のときは周囲に理解されず孤独だったんだそう。

けれどもそんな双雲さんをご両親はいつでも

天才ばいって

声をかけてくれていて

叱られたことが一度もなかったんだそう。

だからこそ揺るぎない自己肯定感が創られたって。


整体指導でカラダが緩みだしてきて

いかに強張っているかを感じとれるようになってこられた方がいた。

その方に愉気をしている際に告白された。


小さなころから父親にグズッって言われていたんです。

本来の自分じゃダメなんだって

緊張して生きるようになった原点は

大人になってからの眼精疲労より遥かむかし

グズッて言われ続けていたことだと思うって。


周りの大人や社会の基準に照らし合わせるのではなく

本人の要求、リズムをただただ見守ってあげる大人がいたら。


そのグズと言われていたゆっくりなリズムの裏には

どんな感受性があったのだろう。

そのグズを大切に育んで大人になったら、

不思議な才能が開花をしていたかもしれないよね。

ADHDの武田双雲さんがスクスク育ったように。


本来のリズム、速度、感受性を変えようとすることは

強制であり、暴力であり、ものすごくストレスを植え付けてしまう。


ひとりひとりが自分を大切にする。

それは自分のリズム、速度、感受性を大切に扱うってこと。

自分を大切に扱う人が増えれば

結果として

他者のリズム、速度、感受性を尊重するひとが増えていくよね。


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