感受性が生き返ると、昔の痛みに出会うことがある。
先日、面白い感想をいただいた。
整体指導を何度も受けておられる方から
近頃、若いときに感じていたカラダの感覚を思い出すようになってきましたって。
その方は眼精疲労が凄い業種のひとで、かつ怪我などもされていたので
最初に来室されたときは全身が年齢相応以上にくたびれてしまっていた。
日々蓄積されていく眼精疲労を感じないことで職場に適応されていた。
異常を感じないように鈍り適応をしているんだけど
それでも感じられてしまう程のカラダの慢性的な疲労や違和感。
感じなければカラダは動かない。
異常を感じられるから元に戻ろうとするホメオスタシスが動けるわけ。
だから慢性的に疲れていたり、異常を抱えているのであればカラダが動けない状態に陥っている。
最大の問題は不感症であることなの。
生き物にとっては、感じない=死。
整体指導ではカラダが感じられるようにしたい。
存在しているのに感じないようにしている異常を明確に感じ取れるようにしたい。
動かなくなっている自動車を後ろから押しているのが整体指導であれば
自動車が自走できるようにしたいわけ。
搭載しているエンジンがかかってしまえばいい。
ホメオスタシスが動き出せば風邪をひいたり発熱したりして
自力で異常や違和感を解消させていくことができる。
だから整体指導を受けている方から
ぼくが触れているところが
10代のころに異常を感じていたところですって言われたり
30年前に手術をしたところですって言われることがある。
触れられることで忘れていた記憶が蘇ってくるんだろうね。
なかには、懐かしい痛み~なんておっしゃる方もいる。
過去に感じていた異常は無くなったわけでもなく
もちろん治ったわけでもなかった。
触れられて異常を感じるってことは
その異常はずっとカラダに在ったんだよね
30年間だろうと、50年間だろうとね。
ただ感じないように鈍らせて抱えていただけなの。
カラダの感受性が蘇って
感じだしてきた異常に対して
昔の友人に会ったように、懐かしい~って面白いよね。
※まるで映画を観ているかのような名曲
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?