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手触りという味わい

整体指導でふれて気を通していく愉気。

愉気をしているとさまざまな味わいが感じられる。


愉気でふれる部位は気が欠けているところだったり

感応を呼び起こしたい臓器だったり。

手がひきつけられる部位に愉気をしていく。


心身の変化をひき起こしたくて愉気をするわけだけど

最初から感応が感じられる場合と

最初はまったく感応がなくて無表情な場合がある。


感応しないってことは

変化しにくいってことなので

連動する他の部位の調整をして

感応しやすい環境を整えてから改めて愉気をするか、

それとも感応しない状態から腹を決めて

徹底的に愉気を行っていくか。


頭骨上の調律点など

最初、無表情だったのに

継続して愉気をしていくと

骨上のはずなのに

まるで月面クレーターのように穴が開いてくる。

すると無表情だったときは

カラダの持ち主も何にも感じなかったのに

月面クレーターのようになってきたときには

明確にそこが異常だってことが分かるようになる。


もちろんぼくの感覚と受けている人の感覚が違うことも多い。

ぼくの指先や手のひらで痛みを感じているのに

受け手はただ気持ちいい~って場合もある。


先日、初めて遭遇するサイズの子宮筋腫の方に愉気をした。

どうしても手が巨大な子宮筋腫に引き寄せられる。

他の部位を調整してから

腹を決めて巨大な筋腫に愉気をしてみた。


活元運動をしているように

ぼくが愉気をしながら動いていると

筋腫も動いてくる。

そして手には筋腫から痛みが伝わってきだした。


痛みが伝わってくる部位は

愉気を欲している部位だと思っている。

できれば痛みが無くなるまで愉気してあげたいところだけど

巨大な筋腫相手だと

とてもじゃないけど痛みはすぐに無くなりなどしない。


冷たくて気が通らない肝臓と出会ったときも

肝臓に愉気をしていくと最初は感応してこない。

愉気をしていくとじょじょに冷たさがひいていく。

そして少しずつ感応してくれるようになっていく。

感応すると肝臓が動き出してくる。

そして手に肝臓が吸い付いてくるようになればいい。


もちろん長年粗末に扱われてきたカラダがすぐに感応しないことはしょっちゅうある。

それでも手触りの変化を感じることができれば

飽きずに楽しみながら愉気できるようになる。


術者であるぼくが変化を感じられるだけじゃなくって

愉気を受けているひとも

愉気を受けている味わいの変化が感じられるようになっていく。


その愉気を受けている部位が

心身の不調の大元だった場合に

ときとして原因となった出来事の記憶

古い記憶が浮き上がってくる。


あ~この感触は、

あのときも確かにカラダで感じていた違和感だぁ~

懐かしく回顧される方がいらっしゃる。


愉気でふれている手触りは

愉気を受けている方の表情や気づきとともに

ぼくの記憶に刻まれていく。



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