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秋の空にかかる"ニジノ絵本屋さん"


プロローグ

絵本の世界を、もっともっと知りたくて

肌で感じたくて。

予期せず取れた3連休で、

絵本の旅に出ることにした。


1.わざわざ歩く

11時過ぎ、東京駅到着。

在来線を乗りつぎ、

目的地へ向かう。

本当は、

都立大学駅が最寄り(ニジノ絵本屋まで徒歩3分

くらい)なのだが、

その土地の空気を

ゆっくりゆっくり味わいたくて

大井町駅で降りる。

ワクワクな気持ちとは裏腹に

今にも泣き出しそうな雲が広がっている。

そよそよと秋らしい風が

ブラウスの袖を風船みたいに膨らました。


2.ついに、、、!


歩くこと20分くらい。

涼しい風が吹いているとはいえ

少し汗ばんできた。

数百メートル先の角を曲がれば、

ずっと来たかった絵本屋さんが。

あ、目印の看板、みぃつけた!

ついに来ることができた。

ワクワク半分、ドキドキ半分。

お店の中をそっと覗くと

何人かのお客さんが

ぐりとぐらの絵本を見ながら

何やら楽しそうに話している。


勇気を出してお店の中へ。



カラフルな世界だ。本の匂いだ。



いわむらかずおさんの絵本や

ぐりとぐら。

赤毛のアンに、若草物語。


それから、ニジノ絵本屋で生まれた絵本も。


店内を一歩進んでは、

気になった絵本をめくる。

どのくらい、そうしていたんだろうか。

ようやく1冊の絵本を持ち、お店の奥のレジへ。


3.お店の方とのお話し


お会計をしてもらう間、

ニジノ絵本屋さんに

来ることができた嬉しさを伝えたくて

体がうずうずする。

一つ結びの、メガネをかけたお店の方に

つい、もらしてしまった。

「この絵本屋さんにずっと来たかったんです。」


そこから、今回の旅について

言葉をいくつか交わした。

そして、

ニジノ絵本屋さんのこと、

絵本のワークショップが開催されていること、

いしいあやさんのオンラインのイベントのこと

大宮のぞみさん(個展開催中だった)のこと等を

教えていただいた。


お会計が終わった後も、

できる限りの時間、この空間で過ごしたくて

「まだ、見てもいいですか。」

と粘る。


大宮のぞみさんの作品を見ていた時、

先ほどのお店の方が、

さっき買った絵本には、

作家さんのサインが入っていないからと、

わざわざ、サイン入りの絵本に

交換してくださった。

あのお店の方に

もう一度、伝えたい。

温かい言葉を、素敵な空間を

本当にありがとうございました。

購入した絵本
言葉が心に染み渡るの。


「また、来ます。」

お店を出る時に、

そう言わずにはいられなかった。


次回のために、

このカードを大切にとっておこう。


そう思いながら

次の目的地への新幹線に乗ったのである。

2023.09.23

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