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ブランドが「人だったら」を考える

個人的に、人生の大きな岐路に立っておりまして、毎日ブランドってなんだろうと考えています。私はずっと広告代理店で働いていたのでクライアントさんの商品をどう素敵に伝えるか、を考えて社会人人生を歩んできました。

昨年の今頃、フリーランスのライターでやっていこう!と脱サラを決意。ライターとしての面接を受けたはずのIDENTITYで「プロマネもやりませんか」と言っていただき、全く予期していなかったお茶屋さんの事業に参加することになりました。

日本茶全然わかんない!ほぼ飲んだことない!ってところから始まって、右往左往しながらもうすぐ一年。日本茶ブランド「美濃加茂茶舗」は今新しい一歩を踏み出すために準備中です。

サラリーマン時代は誰かのブランドのお手伝いをしてきたことしかなかったから、いざ自分たちの事業となるとひとつひとつの決断がこんなにも難しいものなのか、と痛感する日々。クライアントさんの苦労を、本当の意味では理解できていなかったんだなと反省しました。

ひとつひとつの行動と発言の蓄積がそのブランドの人となりを決めていくと思うので、本当に難しいし怖い。楽しいけど怖い。正直自分には手に負えないと思う日もありました。というか、現在進行系で、あります。お手本となるブランドを見つけてはどんな発信をしているのか、どんな売り方をしているのか、そして生活者の間でどう受け取られているのか、を見ています。

ちなみに「お手本」の基準は、“最近話題の“とか“評判の”といった誰かの評価ではなく、自分がなぜか惹かれてしまうブランド、と決めています。誰かが良いと言っていても、別に自分が惹かれないものをお手本にはできないので。

日々お手本を発見していますが、今日読んだ記事の中で心に響いたのはブランドのキャラクターについてのお話。

#XD #CX #ニュースで語る

木村石鹸って、“いいやつ”なんだろうなと思っていて(笑)。人だったら明るくて前向きで、悪口を言わなくて、かといって全員に良い顔しているわけでもなく、自分のポリシーは持っている。そんなキャラクターですね。

優れた製品を作っていることは大前提として、それにプラスして人だったらどんなキャラクターなのか、をきちんと自分たちで理解してメンバーで共有して、その軸がぶれないようにブランドとしての立ち振る舞いを考えなければと思いました。

人となりは無理に作るものではなくて“にじみ出る”ものだと思っているので、自分たちが一年間やってきて多少なりとも蓄積された美濃加茂茶舗の「人」としての輪郭をよりシャープにして、どう進んでいくかを決めたいです。

新しい一歩を踏み出すのになかなか時間がかかっており、他のお茶屋さんの躍進ぶりに焦ったり嫉妬したりもしますが、ここは焦らず、岐阜の山奥の茶畑の風景とそこに流れる時間を想いながら、じっくり進めていきたいと思います。



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