祝・3周年❣推しで振り返るnote【4】壁画絵師・木村英輝
今年の2月で、note3周年を迎えました。
記事を見て、スキやコメントを下さるみなさんのおかげで今まで続ける事が出来ました。
本当にありがとうございます。
※壁画絵師・木村英輝(キーヤン)
還暦になってから、京都の街で数々の動植物をモチーフとした『極彩色の壁画』を描き続けているロックな絵師・キーヤンこと木村英輝氏。
一番最初に見た作品は、青蓮院門跡の『襖絵』でした。
青蓮院門跡 【華頂殿】
平安時代の和歌の名手、36人の額絵が飾られています。
60面ある襖に描かれているのは、彩り豊かな
蓮の花。畳に座った時の目の高さに合わせて
下部に描かれています。
襖絵【LOTUS】三部構成
【青の幻想】
品のある淡い水色の蓮が神秘的✧*。
青は『慈悲』を象徴する色といわれています。
【生命賛歌】
カエル・トンボ・カニ・カメが、
『生命の輝きや喜び』を表現しています。
【極楽浄土】
お経の世界を描いています。
当初、枯れ蓮・生命賛歌・極楽浄土の三部構成の予定でしたが、阿弥陀経に『枯れる』という世界がなく取り止めて、青の幻想へ。
枯れ蓮バージョンは、キーヤンと交友がある
故 樹木希林さんの自宅(内田邸)の板戸に描かれたそうです。いいなぁ♡⤴︎⤴︎
京都市動物園【類人猿舎】
京都市動物園にもキーヤンの壁画があります。
頭の中で絵の全体像を思い浮かべ、足の指や手など端の部分から描き始める珍しいスタイル。
今でも下描きなどはせず、一気にチョークで
描くそうです。
誉田屋源兵衛 【Carp is dragon in heaven 幟】
京都・室町にある帯問屋、誉田屋源兵衛の
タペストリー。
創業270年にちなんで270匹の鯉を描いた後、
毎年1匹ずつ鯉が描き加えられています。
現在は、286匹。
祇園祭の時期に掛けられるため、ちょっとした名物になっています。
eX cafe 京都嵐山本店
【Black peony】
壁画の前には待合いのベンチがあります。
フォトスポットにもピッタリ✧*。
お団子の写真は、おまけ(*´艸`*)♡
【白獅子の間】
このお部屋には、キーヤンの掛軸と襖絵があります。
お客様がいなくなった隙を見て、素早く撮影。
私は和室ではなく、お庭が見える席でした。
帰り間際に執念で撮った1枚(笑)
この日は見れませんでしたが、『赤獅子の間』もあります。
建仁寺塔頭【霊源院】
霊源院は通常非公開の寺院ですが、お庭に山紫陽花の変種である『甘茶』が咲く時期に、毎年特別公開されています。
【甘露庭】
葉を乾燥させて作るお茶は甘く、お釈迦様の
誕生日の『花まつり』にいただくお茶として
知られています。
【誕生仏】
お釈迦様と甘茶のコラボ♡
お釈迦様が誕生した時に言ったとされる言葉『天上天下唯我独尊』を表現しています。
【毘沙門天立像絵図屏風】
寺宝の中巌円月坐像【重要文化財】と湛慶作の胎内仏の毘沙門天立像【京都府登録文化財】が70年ぶりに国立博物館から霊源院に戻ることになり、その記念として奉納された屏風です。
唐の武人装束を身にまとった毘沙門天は、
左手に水晶、右手に三叉槍を持っています。
踏みつけているのは邪鬼といって、仏教の教えやそれを信じる人々に害を及ぼすものですが、キーヤンの描いた邪鬼はなぜか可愛い♡
妙覺寺の衝立
【Carp is Dragon in Heaven】
妙覺寺の正式名称は『具足山 妙覺寺』ですが、別称『北龍華(きたりゅうげ)』と言います。
衝立の画題は、別称にちなんで『龍』を希望
されていましたが、『黄河の急流を駆け昇った鯉は龍になる』という中国の故事より、
【天国に登る鯉は龍になる】というタイトルを付け、龍の代わりに『鯉』を、妙覺寺が日蓮宗ということで『蓮』も合わせて描いています。
今回のトップ写真はこちら。
『鯉』はキーヤンの代表作のひとつとして
多くの場所に描かれています。
建仁寺塔頭【西来院】
【登竜門】
『青い龍』をテーマに描かれた二曲一双の屏風は、【黄河の上流にある滝『竜門』を登ることのできた鯉は龍になる】という中国の故事を
『阿吽の龍』で表現しています。
いかがでしたか?
襖絵をきっかけに、いつの間にかキーヤンの
ファンになっていました。
キーヤンといえば『極彩色』なんですけど、
一番最初に見た青蓮院門跡の『青の幻想』や
eX cafe京都嵐山店の『白獅子の間』のような
『優しい色使い』も個人的には好きです❣
キーヤンは、全国各地の飲食店や病院、警察署や消防署などにも壁画を描いています。
色々調べていたら、同級生のお店がヒット!
『京都中華ハマムラ』のエビの天井画が、
キーヤンの作品だったとは!
去年行ったのに、全く気付いてなかった💦
フルーツサンドで有名な、四条大宮にある
『フルーツパーラーヤオイソ』にも。
もっと知りたい方は、こちらをどうぞ↓
最後までお読み下さりありがとうございます❣