京都へ行こう❣【263】
今回は、江戸時代中期の画家・伊藤若冲の特別展が開催されている『石峰寺(せきほうじ)』に行ってきました。(9月4日〜10日まで)
【アクセス】京阪『龍谷大前深草駅』下車、
1番出口より徒歩約5分。
深草橋からの眺め
駅の改札を出てすぐに鴨川運河(琵琶湖疏水)にかかる『深草橋』があります。
空が映り込んでいたので、思わず撮影✧*。
駅から石峰寺までは、ほぼ真っ直ぐ。
道沿いに『矢印付きの看板』も出ています。
思っていたより早く到着しました。
この階段を上ると、珍しい『竜宮門』が見えてきます。
山門
朱色の竜宮門は珍しく、今までに見た事があるのは『長建寺』だけ。
石峰寺は『萬福寺』と同じ『黄檗宗』なので、色々と共通点がありました。
一つ目の共通点は、【竜宮門】があること。
ちょっと角度を変えているのは、屋根にある
カギ型の瓦をハッキリと撮りたかったから。
2つ目は、本堂へと続く【参道の敷石】。
正方形の平石を菱形に敷いている所が、
『萬福寺』と一緒なんです!
書院
本堂手前の左側に書院があり、入口前が受付になっています。特別拝観料は、大人1000円。
『9月なのに、まだまだ暑い日が続きますね』と若冲の『うちわ』が2種類用意されていました。『虎図』と『五百羅漢像』のどちらかを
選べるので、私は迷わず虎図にしました。
今回のトップ写真は、うちわの『虎図』です。
鶏図
梅図、葡萄図、鶏図、虎図、橋図、蘇鉄図など十三幅の掛軸が展示され、床の間は五百羅漢像(配置図)の掛軸でした。
※掛軸は、一幅(いっぷく)、二幅(にふく)と数えます。
毎年『若冲忌(命日の法要)』にあわせて特別展示をされていて、美術館に貸し出さない貴重な作品の数々を見る事が出来ます。
(毎年展示される作品が変わります)
書院に展示されている若冲の掛軸は撮影不可なので、ご紹介出来るのはお借りした『鶏図』とうちわの『虎図』だけです💦
本堂
先程も説明しましたが、本堂前の参道には
正方形の平石が菱形に敷かれています。
三つ目の共通点は、特徴的なデザインである【卍くずし】が使われている所。
仏教では、卍の文様は永遠や不滅の象徴とされ縁起の良い文様。
連続文様は、無限の吉祥を意味します。
現在のご本尊は、釈迦如来立像です。
昭和54年までは薬師如来でしたが、放火によって消失しています。
本堂前には、座って休憩出来るスペースが
二ヶ所ありました。
若冲のお墓
本堂の近くにある若冲のお墓には、
『斗米庵若冲居士墓』と刻まれています。
若冲は、京都の錦市場にある青物問屋の長男として生まれ、23才で家督を継いでいます。
30代の時に相国寺の大典禅師に出会い参禅し、『若冲居士』の号を得ます。
40才の時に家督を弟に譲り、画家に専念。
1788年の天明の大火で家を焼かれ、石峰寺の
古庵に住み、『斗米翁』と称して米一斗と一画を交換する生活を送り、85才で生涯を閉じました。
羅漢参道唐門
階段スペシャルに使えそうな1枚✧*。
下の写真も、門から階段がチラッと見えていてお気に入り♡♡♡
境内裏山
境内の裏山には、若冲が下絵を描いて石工に彫らせた『五百羅漢の石像群』があります。
こちらはいつでも見れますが、撮影は禁止。
以前に非常識な撮影をされた方がいたようで、残念でなりません💦
『賽の河原』
若冲が晩年に制作したもので『若冲五百羅漢』として今も親しまれています。
当時は1000体以上ありましたが、現在残っているのは500体ほど。『誕生仏』『出山の釈迦』『十八羅漢』『説法場』『涅槃場』『賽の河原』の説明板もあります。
若冲ファンの方にはぜひ見て頂きたい個性的な羅漢像でした。
『ホテル椿山荘東京』の庭園には、大正14年頃に石峰寺より移された若冲の五百羅漢像の一部(約20体)があります。(こちらは撮影可能)
帰り際の唐門は、光が射していていい感じ。
これは撮ってしまう(*´艸`*)♡
いかがでしたか?
掛軸も五百羅漢像も撮影不可でしたが、ゆっくり近くで見る事が出来て大変満足できました。
愛宕念仏寺とはまた違う羅漢像です。
京都市内は外国人観光客で溢れていますが、
こちらは日本人のみ。穴場です(*´艸`*)♡
共通点があった萬福寺の記事はこちら↓
最後までお読み下さりありがとうございます❣