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京都へ行こう❣【216】

今回は、泉涌寺の塔頭『善能寺』です。
私が大好きな作庭家・重森三玲のお庭を見る
ために行きました。

総門

総門をくぐって泉涌寺道を真っ直ぐ進みます。

曲がる場所がかわからず、お約束のプチ迷子。
『来迎院』の前にあると覚えておいて下さい。

来迎院

この橋が目印!
ちょうどこの前に『善能寺』があります。

来迎院 山門

大石内蔵助の親戚が住職をされていたので、
内蔵助もこちらに立ち寄っています。

善能寺 山門

11月1日撮影

三尊石

『南無観世音 藤はようらく(揺落) 空に散る』山門をくぐると大きな『三尊石』があり、
俳人・荻原井泉水による句が刻まれています。

本堂『祥空殿』

『祥空殿』は、昭和46年に北海道で遭難した
『ばんだい号墜落事故』の遺族の寄進により、航空機の事故で犠牲になった多くの人々の霊を慰めるために建立されました。

庭園 遊仙苑(ゆうせんえん)

祥空殿が建立された翌年(昭和47年)に作庭。
重森三玲のお庭といえば『枯山水』のイメージですが、こちらは『池泉式庭園』。
飛行機から地上を見下ろしたようなイメージで立体的に造られているのが特徴。
常駐される住職がいないので、池の水は抜いた状態になっています。

鶴亀兼用の石組み

こちらに来る前に、東福寺の塔頭『龍吟庵』のお庭を見たので、この石組みが龍の頭のように見えてしまう(*´艸`*)

橋添石

石橋の四隅に、石が添えられています。これを『橋添石』とか『橋挟みの石』と呼びます。
これは作庭家の感性によるもので、ない場合や一部省略する場合もあります。

横からも

滝組石(龍門瀑)

中央の奥にあるのが龍門瀑(りゅうもんばく)です。

龍門瀑のアップ

龍門瀑とは、『鯉が滝を登りきると龍になる』という中国の伝説で、中央の細長い石が鯉に
見立てた『鯉魚石(りぎょせき)』です。
ひたすら修行を繰り返す『禅の理念』を表現
しています。

そういえば『ポケモン』の初期のキャラクターにもありましたよね。
コイキングが進化するとギャラドスに!
中国の故事からキャラが誕生してる(*´艸`*)♡
ちなみに『天龍寺』や『宝厳院』にも龍門瀑があります。

めちゃくちゃ奥に祠(ほこら)もありました。

今回は、こちらをトップ写真にしています。
三玲氏が大好きな徳島・阿波産の青石を使用。
水に濡れると神秘的な青色に変化します。

ベンチのようにも見える大きな石が据えられています。

雲紋築山(うんもんつきやま)

苔の築山は、雲と飛行機をかたどっています。

稲荷神石社

日本で最初に作られたの稲荷社です。

こちらは、山門をくぐったすぐ右側にあります。

祥空殿の右側にお庭がありますが、今度は
左まわりで見ていきます。

飛び石

苔を踏まないように飛び石の上を歩きます。
曲っても飛び石は続きます。

この飛び石の先には『橋添石』があります。

いかがでしたか?
昭和を代表する作庭家のお庭なのに、かなり
寂れていてショック。
でも写真に撮ると、それなりに映える不思議!
池の水がある状態で見てみたかったなぁ。
筋金入りの重森三玲ファンの方に見て欲しい
お庭です。

最後までお読み下さりありがとうございます❣

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