京都へ行こう❣【189】
今回は、見る位置や時間によって色が変わる『畳の展覧会』を開催している、東福寺塔頭『光明院』に行って来ました。
山門
雲嶺の庭(前庭)
庫裏
光明院は竹筒に『志納金』を入れるシステム。料金は300円ですがお釣りが出ないので、小銭をご用意してお出かけ下さい。
鶴のコラボ展の案内
創業から150年続く山田一畳店の五代目として生まれた山田憲司さんは、2018年からデザイン性の高い『すごい畳』の研究を始め、畳の形を自由に変化させ、床全体を一つの絵とした畳を制作しています。
鶴の畳『鶴休飲水図』
光明院の寺紋に合わせて作られた『鶴の畳』。
畳は全て同じ色のイグサで作られていますが、イグサの織り目の角度をずらすことにより、
光の反射で色を変化させています。
同じ畳ですが、見る位置によって色が変化しています。『鶴の頭』の色に注目して下さい。
『波心庭』(はしんてい)
『波心庭』を作庭した重森 三玲(みれい)の名前にちなんで、『鶴休飲水図』は301枚の畳で
構成されています。
庭園の枯山水を『湧水』に見立て、そこに水を飲みに来た鶴を畳で表現。
庭園と畳に共通のストーリーを作ることで、
外部と内部の空間を繋ぎ合わせた作品になっています。
茶室 観庭楼(かんていろう)
このモダンな丸窓と三角窓は、何度訪れても
撮ってしまいます(*´艸`*)♡
こちらには、丹地保堯さんによる鶴の作品が
展示されています。
丹頂鶴絵図
丹頂鶴飛翔絵図
額縁風ショットで撮ってみました。
お気に入りの1枚です。
茶室『両行庵』
『両行庵』の2階に『龍の畳』があります。
『龍の畳』
並べてみると、同じ『龍の畳』でも見る位置によって龍の顔の長さが違って見えます!
イグサの織り目の角度を0度、45度、90度、135度とずらす事により、光の反射によって
4色に変化します。
ポケモンに出てきそう可愛らしい龍。
こちらは、迫力満点!
真っ白な鋭い牙や目元に視線が釘付け。
書院
私の中では『市松模様 = 重森三玲』。
この襖からも三玲氏を感じる事が出来ます。
三玲氏は『桂離宮』の『松琴亭』に直感的な
ひらめきを感じ、影響を受けています。
その『桂離宮』にも行って来たので、いつか
記事にします。
Geometric
Geometricは『幾何学的な』という意味です。
こちらの畳には、寺名である『光明』の文字。
吉野窓
なんで吉野窓の前にポップを置くんだろ?
目立つからという理由なんだろうけれど、
私なら置かない。ずらしたいなぁ。
ポップが写らないように、吉野窓のアップ。
これで気が済みました(*´艸`*)♡
『波心庭』について
中央の3つの石は、仏様に見立てた三尊石。
そこから放射状に大小75個の石がランダムに
据えられています。
苔の洲浜に散らばる小さな石は『波しぶき』を表しています。
一見ランダムに見える石ですが、方丈や書院、茶室のいずれからも美しく見える絶妙な配置
になっています。
白砂は『大海原』を表し、サツキやツツジは
『ダイナミックな雲』を表現しています。
秋には、白砂と苔と紅葉がカラフルに彩られる事から『虹の苔寺』とも呼ばれています。
雲龍図
方丈の障子が『ひょうたん』の引き手になっています。 こういう遊び心は大好きです。
欄間は光明院の寺紋と同じ鶴の模様。
今回の『鶴の畳』のモデルです( ⁰⊖⁰)♡
書院と方丈の間にある廊下からの眺め。
中央には三尊石。
丸窓の障子
『耀変地目』
丸窓の障子に合わせた丸い作品『耀変地目』。
こちらも、光の反射で畳の色が変化します。
お茶の道具が置かれている部屋にも作品がありました。
書院と茶室『観庭楼』の間の廊下の右上にも
注目!山のようなデザインを発見!
こういうさりげないこだわりに気付けた事に
喜びを感じてしまいます(*´艸`*)♡
いかがでしたか?
色が変化する畳も見てもらいたいし、大好きな
重森三玲氏の『波心庭』もアピールしたいし、
かなり欲張りました(*´艸`*)♡
一人でも多くの方に見てもらいたいので、予定していた記事より先にアップしています。
アート畳は7月30日までなので、ぜひこの機会に行ってみて下さい。超おすすめです❣
最後までお読み下さりありがとうございます❣