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京都へ行こう❣【195】

今回は、東福寺の塔頭寺院である『芬陀院
(ふんだいん)』に行って来ました。
雪舟作の名庭を伝えることから、『雪舟寺』の名で親しまれています。

山門

7月3日撮影

参道

参道横の苔が綺麗だなぁと思って見ていると、
ハートを発見❣
クローバーがハート変身していました。

唐門

大玄関

庫裏

雪舟といえば、ネズミですよね!
ネズミの水墨画が貼られています。可愛い♡

私が訪れた時には、受付の方が留守でした。
受付横に『誰もいませんでしたらチャイムを
押して下さい』というメモが貼られています。
これは初めてのパターン。押したらすぐに出て来てくれます。

中に入って、一番最初に素敵だなぁと思ったのが障子の『引き手』。
いろんな種類の葉っぱが使われています。

手水鉢

雪舟庭園『鶴亀の庭』

方丈南庭

雪舟が作庭した『鶴亀の庭』は、一面の苔と
流れるような白砂が美しい枯山水庭園。
二度の火災で荒廃していたお庭を、作庭家の
重森三玲が一石の補足もなく復元しています。

この鶴島と亀島は、向きあっています。

『亀島』

左側が亀の頭で、右側が尻尾。
よ〜く見ると、手足もあります。
一番上の石は、亀が自由に動きまわらないように置かれました。

『鶴島』

こちらは、折鶴をイメージしているそうです。

方丈

7月6日撮影

ここからは、障子の引き手にも注目しながら
お庭を見て下さい。

もみじの引き手
この引き手の葉は不明
松の引き手

東庭『鶴亀の庭』

こちらは重森三玲が作庭した『鶴亀の庭』。
三玲氏の大ファンなので、重森三玲庭園美術館をはじめ、いろんなお庭を見に行きましたが、この『鶴亀の庭』は私には難しすぎたので、
お寺の方に解説してもらいました。

亀島

左端にある石が亀の頭です。(左向き)
亀石(右端にある石まで)を『船』に見立て、松の木が『船の帆』になっています。
その船に乗っているのは雪舟。
松の木の横の石が『雪舟』なんだそうです。

鶴島

こちらはお寺の方も詳しく分からないとの事。三玲氏のお孫さん情報によると、鶴は三羽いるらしい。これは、雪舟の庭の『折鶴』に対する三玲氏のインスパイアと遊び心のようです。

もみじの引き手

茶室『図南亭(となんてい)』

この丸窓にはドラマがあります!
私の失敗談です(笑)

丸窓から望む東庭

7月6日撮影

この丸窓から見えるのは東庭。
芬陀院のパンフレットの表紙もこちらの丸窓。なのに、私はこの丸窓の写真を撮り忘れて帰るという失敗をして、別の日にもう一度訪れています。ホームページからお借りしても良かったんですけど、もう一度行く理由がありました。

今までたくさんお庭巡りをしてきているのに、なぜこの丸窓を撮り忘れたのか!
茶室は撮影禁止や入れない所が多くて、外から中をチラッと見るものだという先入観がありました。だから、図南亭に入ってはいけないような気がしたんです。

でも帰ってから他の方のブログなどを見ると、みなさん丸窓を撮影されていて、痛恨のミスに気付きます。
しかも、丸窓から見えるのは私が大好きな重森三玲が作庭したお庭。ショックすぎます💦

二度目は、気になるこの丸窓と東庭を撮影。
せっかく来たので、三玲氏のお庭について質問すると、お寺の方がお庭の前で丁寧に教えて
下さいました。これはきっと導かれたんだと思います。今回教えてもらった石組みの解説は、どこにも載っていない貴重なお話だったので。

丸窓のために二回も?と思われるかもしれませんが、私は行って良かったと思っています。

北庭

勾玉(まがたま)の形の手水鉢と崩家形灯籠があります。

7月6日撮影

勾玉だと分かるように、こちらも撮り直し。

襖絵

雲谷庵等竺 筆
村上東洲 筆

茶室

本殿横の茶室

いかがでしたか?
お庭の石の配置には理由があります!
二度拝観する事になりましたが、説明を聞いてから見るとやっぱり違いますね。
重森三玲ファンもそうでない方も、東福寺に来られたら、ぜひ芬陀院にもお立ち寄り下さい。

今回のトップ写真は、お寺に飾ってあった
『鶴亀庭園』の絵にしました。

最後までお読み下さりありがとうございます❣

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