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感謝と、裏話

「このメール……、本物?」

noteの事務局の方から来たメールを見て、最初に浮かんだのはそんな言葉でした。

そのメールの内容とは、ツムラさんの#OneMoreChoiceプロジェクトとnoteがコラボして開催した 「#我慢に代わる私の選択肢」投稿コンテストに、私の「休めと言われても休めなかった自分へ」という記事が審査員特別賞(古性のちさん)として選ばれたというものでした。

こういった公式のコンテストで入賞するというのは、密かな目標ではあったのですが、それが達成できるのは数年後のことだろうと思っていました。

だから、にわかにはこの知らせが信じられませんでした。

第一、私の文章力は、まだまだ発展途上です。

それに、このnoteは「休めと言われても休めなかった自分へ」というタイトル通り、”自分”のために書いたものであって、そんなに整ったものでもなければ内容も全く個人的なものなのです。

それなのに、選んでいただけた……。

じわじわと実感がわくのに伴って、涙が溢れてきました。

こうして選んでいただけたことで、
もっと多くの人に読んでもらえるはず。
この言葉を必要としている人に、
もっと届くかもしれない。

そんな可能性をプレゼントしてもらえたことは、痛いほどの喜びでした。


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実は、このnoteは、書くのに非常に時間がかかったタイプのものでした。

最初にこのテーマで書こうと思ったのは、このコンテストの開催が告知されるより、もっとずっと前のことでした。

でも、なかなか書き上げることができずにいたのです。
過去と向き合うのが怖かったからです。

当時を思い出すだけで、それを追体験するような感覚に襲われて、「今はだいぶ元気になってきたのだから、あえて思い出さなくてもいいのでは……」と下書きを消してしまおうかと思ったことすらありました。

そんな折にコンテストのことを知り、自分が書こうとしているものがコンテストの主旨に合っているように思ったので、このコンテストに参加することを目標に、再着手したのです。


本文中の引用の部分は、当時の日記や、当時の自分の考えを振り返って再現した、苦しんでいた時の自分の言葉です。

この言葉たちと向き合うことがどれほど怖かったか、分かる人には分かるでしょう。

これは、蓋をしたい過去であり、忘れてしまいたい過去なのです。

でも、同じ間違いを繰り返さないためには、きちんと振り返って言葉にして残すことが大事なのだ、とも思っていました。

どうしてこうなってしまったのか、どうやってこの闇から抜け出したか……。

未来の自分のためにも書き残しておかなければ、という使命感のようなものに突き動かされながら、私は書き続けました。

あの時の自分にかけてあげられる言葉があるのなら。
もう遅いかもしれないけれど、自分が、その言葉をかけてあげよう。

あの時の自分と同じように苦しんでいる人がこの世に一人でもいるのなら。その人にかけてあげられる言葉を、全力で探そう。

この作業は、楽とは言い難いものでした。

でも、こうして選んでいただけたと知った時、あの時間が報われたような気がしました。

そして、多くの方が読んでくださっている今、一人で苦しんでいた過去の自分さえもが救われたような、そんな不思議な感覚になったのです。


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受賞作品を読んでくださった皆様へ

コンテストに関心をもって、私の記事にまで目を通してくださってありがとうございます!

まだ、読んでくださった方全員のnoteは拝見できずにいるのですが(時間はかかってしまうのですが、できる限り訪問させていただきます!)、皆さんの記事を拝見していて、似た経験をされている方が多いなと感じています。

また、これからnoteで発信を始められる方たちも多い印象を受けました。
(皆さんの言葉を必要としている人は、必ずいます。「文章下手かも……」とか、「誰にも読んでもらえないかも……」なんて思わず、自分の心と向き合ったその成果を、noteの海に流してみてください。きっと、誰かに届きます)

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選考に関わってくださった皆様へ

改めて、このたびは、このような賞に選んでいただき、誠にありがとうございました🙇

綺麗ではなくても、整ってはいなくても、一生懸命に書いた言葉が、誰かに伝わることの嬉しさ、貴重さ、ありがたさをひしひしと感じております。

沢山の応募作品の中から拙作を見つけてくださったことに、心より感謝申し上げます。

#noteでよかったこと #note #感謝 #裏話 #エッセイ #コンテスト受賞 #コンテスト


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