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ツムラ#OneMoreChoiceプロジェクトとnoteで開催した、「#我慢に代わる私の選択肢」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2021年12月17日から約1ヶ月にわたって開催した、「隠れ我慢」をしない、させないための工夫やエピソードを語る「#我慢に代わる私の選択肢」投稿コンテスト。期間中(12/17-1/16)には、3,312件もの作品をご応募いただきました!自分を、そして誰かを大切にするための知恵が詰まったすばらしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。

審査会にて、審査員である古性のちさん嘉島唯さん前田晃平さんの3名と、ツムラ#OneMoreChoiceプロジェクト note担当による選考の結果、下記のとおり受賞者が決定いたしました。

グランプリ

【アリ、時々キリギリス】

美容院に行かず、自分で髪を切っていた母、童話で遊んでいるキリギリスを嫌っていた母。「幸福と痛みが交互にやってくる」12月を迎え、碧月はるさんはそんな過去をふりかえりながらも、今の自分の意思を力強くつづります。
読後に前向きな気分になれる、文章力と物語としての完成度の高さが、「タイトルのセンスがいい、そして最後の強い決意に読んだ人の背筋が伸びる(古性のちさん)」「個人的な話でありながら、社会的な女性のつらさを攻撃的でも独善的でもなく、悲劇のヒロインにもならず、いいバランスで描いている(嘉島唯さん)」「冒頭の描写で、情景がありありと伝わってくる表現力の高さを感じる(前田晃平さん)」「我慢の先に大きな幸せがあるというのではなく、日常の選択が小さなしあわせにつながることで人生が続くということが表現できている(ツムラ#OneMoreChoiceプロジェクトnote担当)」と高い評価を受け、グランプリに選ばれました。

審査員特別賞(古性のちさん賞)

休めと言われても休めなかった自分へ

休息が必要なのに「休む」ことがなかなかできない人へ。かつてメニエール病と診断された元町ひばりさんからの、自身の体験談を元にしたメッセージです。休むこと、そして自分を大切にすることの大切さが真摯な言葉でつづられ、読む人の心を動かします。

後から客観的に見れば「休むのが無駄」「休むはサボる事だ」だなんておかしなことだと認識できるのに、その中にいると見えなくなってしまう。そんな経験をきっと、まじめで頑張り屋さんが多いこの国だからこそ、沢山の方が経験されているのではないでしょうか。忙しい日々の中、物理的に休むのはむずかしくても自分に「もう休んでいいよ」と言ってあげる時間を取る。ぽんっと肩を叩いて労ってあげるような、筆者の優しい解決策が心に沁みました。少し荒削りっぽくはありますが、素直でストレートで熱とやさしさを感じる文章だと思い、今回選ばせていただきました。

古性のちさん

審査員特別賞(嘉島唯さん賞)

あの頃よりマシだからと、ツラさに蓋をした #我慢に代わる私の選択肢

物心付く前にアトピー性皮膚炎と診断された、ますだななこさん。社会人になり改めて行った病院で、これまでのつらさが蘇ります。そんなとき医師からかけられた言葉をきっかけにこれまで重ねてきた自分の我慢に気づくさまが、リアリティをもって描かれた作品です。

アトピーの方が経験する「我慢」がとても丁寧に、それでいて切なく記されていて、胸がキュッとなりました。また、最も辛かった(症状が重かった)時期と比較して「今は大丈夫だから」と我慢してしまう人もたくさんいます。こうした「隠れ我慢」についても気づきを与えてくれる文章でしたので、審査員特別賞とさせていただきました。最後に、ご自身に合う治療法やお医者様に出会えて本当に良かったです。

嘉島唯さん

審査員特別賞(前田晃平さん賞)

休むを選ばせてくれた人々へ

「体力ではない何かが0になったまま回復していなかった」状態になり、自身の誕生日に休職することになった、柔らか仕上げのフクダウニーさん。休むことで得たものや気づいたことについて、コミカルなタッチで描写力ゆたかにつづる、元気をもらえる作品です。

内容はとてもしんどいものなはずなのに、ユーモアを交えつつ、軽快な筆致で表現していく様は、見事の一言。だからこそ、自分含め、多くの人の心にナチュラルにスッと入っていくのかなと思いました。また、真面目な人ほどしばしば「生きるか死ぬか」みたいな二択で考えてしまいがちですが、そうではない第三の道がある、という気付きが、とても素敵だと感じました。

前田晃平さん

企業賞

その我慢、本当に必要?未来の自分に相談しよう。

麻木えまさんが、忙しい毎日で自分の決断に自信が持てないときにするのが、「70才の自分」と対話してみること。「いまの我慢は本当に必要?」という声を聞くことの大切さをわかりやすく教えてくれるマンガ作品です。

こんなやり方があったのか、と気づきをくれる作品です。目まぐるしく過ぎていく毎日の中で、立ち止まる時間がない時ってあります。少しずつ自分の中にたまっていく我慢をどのように解決したらいいのか分からないそんな時に、「70才の自分との対話」、やってみたいと思います。未来の自分からみたら、今の我慢は必要ないかもしれないと思えます。

ツムラ#OneMoreChoiceプロジェクト note担当


人見るもよし 人見ざるもよし 我は咲くなり

我慢強くひたむきに時代を駆け抜けた祖母に、自分が毎日楽しく過ごしていることを伝え安心してもらいたかったという森逸崎さん。しかし今でも思い出すのは、うまくいかない毎日を過ごしていたときに、そんな祖母からかけられた言葉だそうです。「祖母そのもののような言葉」と感じたという、その理由とは…?

おばあちゃんと作者とのやり取りは、思いやりと優しさに溢れています。「今、ちゃんと楽しいかい?」というおばあちゃんの言葉をきっかけに、今まで我慢していたものが溢れてきた作者。人は無意識に我慢をしてしまっていることがあると思います。そんな時にこの作品を思い出して、自分を見つめ直したいなと思います。

ツムラ#OneMoreChoiceプロジェクト note担当

入賞

各審査員からの総評

■古性のちさん

わたしは世界中を旅する中でこれまで色んな国の色んな働き方を見てきました。その中でもやはり日本人は「休むこと」だとか「自分を甘やかすこと」が極端に苦手な民族だと思います。
そう認識はしつつ「こんな種類の我慢や辛さがあるのか!」とそのレパートリーに驚き、自分自身の視野の狭さに改めて反省しました。
今回他のお二人の審査員からのご意見や主催のツムラ様、note様、そして応募くださったみなさまの文章や考え、悩みに触れ、わたし自身も大変勉強になりました。
全部を一気に解決することは難しいですが一歩ずつ。私も自分のできる事から少しずつ、世の中の隠れ我慢と対峙していきたいと思います。

■嘉島唯さん

とてもレベルの高い文章ばかりで、審査員特別賞を選ぶのに苦労しました(笑)。日常に埋もれがちな「我慢」は、ありとあらゆるところに隠れています。私自身、今回、いろいろな方の「隠れ我慢」のエッセイを読むことで「もしかして私もこのパターンの我慢をしているのでは…?」と思う瞬間がたくさんありました。「隠れ我慢」は言語化することで発見されていくものだと思うので、これからもたくさんの作品が生まれていくといいなと思います。もちろん我慢をしないのが一番良いのですが…!

■前田晃平さん

「隠れ我慢」というテーマでしたが、まずご自身が「我慢」しているということを自覚できないケースが多くあると感じました。何から「我慢」が隠れてるって、そもそも自分から隠れてしまっているのかなって。今回、3,000を超える素晴らしい応募があった中で、作品を触れて、「自分も我慢が隠れてるかも」と思えた人は、自分を含めて、たくさんいらっしゃったのではないかと思いますし、そうだったらいいなと思いました。本当に素敵な企画だったと思います。世の中から、理不尽な我慢が、ひとつでも多くなくなりますように!

・・・

投稿期間は終了しましたが、「隠れ我慢」をやめて心地よく生きることについて、あらためて考えるきっかけになれればと思います。

ほかの投稿作品についても、以下URLよりぜひご覧ください。

コンテストを振り返って

以下、ツムラ#OneMoreChoiceプロジェクト note担当からのコメントです。

いろんな出来事の積み重ねで毎日は作られます。辛いときでも我慢してしまったり、体調がよくなくてもつい仕事や家事をがんばってしまったり。そんな、「隠れ我慢」をしてしまうことは、当たり前になっているかもしれません。
でも、もし辛かったら、ちょっとだけ立ち止まってみて、自分の心と体に向き合う時間を取ることが大切だと、#OneMoreChoice プロジェクトは考えます。今回のコンテストをきっかけに、自分や周りの人のことを思いやる、心地よく生きるための選択をできるきっかけになれば幸いです。

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