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夢を言葉に

うわー、どうしよう……。

去る11/3、私は、都内のとある建物の前で立ちすくんでいました。

とはいっても、困ったことなんて1つも起きていなくて、ただ、実に楽しそうな空間が目の前には広がっていました。その空間の熱気が、道の方にまで溢れだしていたほどだったのです。

けれど、私は根っからのインドア、引きこもり気質の人間です。明るくて人が沢山の空間は、どうにも怖じ気づいてしまって、会場の真ん前で足が止まってしまいました。

私が足を踏み入れようとしていたのは、くりこむ万博の会場。

"おとなたちの文化祭"と銘打たれたこのイベントを知ったのは、ここでも何度かご紹介しているプリちゃんのInstagramの投稿から。

何と、プリちゃんがイベントの中でトークライブに出演するというのです。

ちょうど、自分のnoteで、「noteは、大人の文化祭」みたいと思った、という記事を投稿した折りだったこともあり、リアル大人の文化祭を見てみたいと勢いでイベントの予約をしたものの……。

会場の前で私は立ちすくんでしまいました。

高校生の頃、大学の文化祭の熱気に気圧されて、1時間も滞在せずに友人と逃げ帰った記憶が頭をよぎります。

ちょっぴり不安を抱えつつではありましたが、受付の同年代くらいの女性が、次の方、というようにこちらを見ているのに少し背中を押され、やっとのことで会場に足を踏み入れました。

会場に入ると、ステージ近くにプリちゃんの姿が見えました。でも、そこまで到達するのも難しく思われ、入り口で文字通りオロオロと辺りを見回していた時、ニコニコ、という言葉が似合いそうな笑顔の女性が話しかけてきました。

「もしよかったら、一緒に、夢、書いてみませんか?」

私が突っ立っていたすぐ目の前には白いテーブルがあり、夢カフェ、と書いてありました。声をかけてくださったのは、しふみんさん。

しふみんさんによると、夢カフェでは、カラーペンで紙に自分の夢を書き、書いた夢を同じテーブルに座った人たちとシェアして、お互いに応援のメッセージを送り合うのだといいます。

他にどうしたらいいのかちょっと困っていたのと、楽しそうな雰囲気に惹かれて、私は席に座りました。

好きな色のペンで、白い紙に夢を書く

実にシンプルなワークで、紙には最初に「It's my dream!」と書きます。
「満員電車に乗りたくない」とか「海外旅行に行く」とか、本当に何でもいいんですよ、というしふみんさんの言葉で、私のは、するすると白い紙を埋めていきました。

It's my dream!
沢山旅行に行く
書くことで誰かを幸せに
海外で暮らしてみる
写真で誰かを笑顔に
誰もが、自分も他人も同じように大切にできるように
2023.11.3

こちらが、実際に書いたものの一部です。
他の方たちに応援コメントを書いていただいたので、
そこが写らないように撮っています。


書き終わると、それぞれに書いた夢をシェアしていきます。私の番は最後でしたが、自分の番が来た時、あれ、これって初めての体験かも、と思いました。

思えば、社会人になって人前で話す機会は増えましたが、いつも、会社や商材のことばかり。覚える必要も、間違えないか不安になる必要もない自分の夢を話すのは、初めてだったのです。

でも、答えは自分のなかにあるはずなのに、ちょっと言葉が出てこない。それでも一生懸命、私は自分の夢を語りました。

noteを書いていること、
いつか旅行に沢山行って、
そこでの体験を記事にしてみたいこと、
誰もが自分も他人も大切にできるようなメッセージを発信していきたいこと……。

同じテーブルに座った、同じく夢を抱いた仲間たちは、しっかり頷きながら聞いてくれました。

この温かくて特別な時間を、何と形容したらいいのか分かりません。でも、まさしく、私が一歩を踏み出した瞬間でした。

夢を言葉にする、一歩を

私は、わりと長いことnoteを書いてきたのに、noteを書いていることを人に話したことはありませんでした。初めて会った人なんてもってのほかだとさえ思っていたのです。

学生時代の辛い経験も書いているので、noteを書いていると伝えることは、自分のnoteを見せることは、自分の内側を全部明け渡すようなものなのです。

でも、だからこそ、いつか誰かに伝えたいと私は切望していました。

自分の経験を隠すこと、何でもない顔をして別のことを話すことはいくらでもできます。

けれど、そうではない、本当の私の姿がここにはある。
私が2021年の夏の終わりからじっくりと育ててきた言葉の庭が、ここにはある。

本当は、ずっと言葉にしたかったのです。
夢を、言葉にしたかったのです。
ただnoteに書くだけでなく。

これは、入り口でオロオロしていた私が出したほんの少しの勇気と、声をかけてくれたしふみんさんのおかげで踏み出せた一歩でした。

そして何より、「大人たちの文化祭」を夢見て、リアルに実現させてくださったくりこむ主催者のたかちゃいさん(とそのビジョンに共感・一緒に作り上げた沢山のクリエイターさんたち!)のおかげで、踏み出せた一歩でした。

(↓くりこむ万博2023に行く前に読んだ、たかちゃいさんのnote。これを読んでいなかったら、くりこむ万博には行っていなかったかも……というくらい、この記事で心動かされました。今はまだお休み中のようですが、これからnoteの発信も再開されるとのことです!)


今回、私が「夢を言葉に」できたくりこむ万博は、”一回限りのイベント”ではなく、これからも”続けていきたい場”であると、たかちゃいさんの言葉から感じました。(夢カフェだけでなく、色々なワークショップに美味しい食事、トークイベント、ライブ……と、ここには書ききれないくらい沢山の体験ができた”場”だったのです)

きっと、私のnoteを読んでくださっている人の中にも、夢に向かって一歩を踏み出している方や、まだちょっと足踏みをしている方、もっと沢山の人に自分の作品のエネルギーを伝えたい方……色々な方々がいらっしゃると思います。

と同時に、noteにいる皆様はやはり、音楽や言葉、写真、アートなど、様々な方面のクリエイターであると思います。きっと、この「大人の文化祭」は皆さんのためのものでもあると、私は思うのです。

私の夢は、沢山あって、どれもまだ始まったばかりだと感じます。

きっと、皆さんの夢も、これから、なのではないでしょうか?

そんな、夢を叶えていこうとする人たち、夢を叶えた人たちが一緒に、自分らしく、語り合える場所。それがこのリアル「大人の文化祭」の姿だと思います。

来年の11/3(文化の日)に、日本のどこかで、きっとまたくりこむ万博は開催されます。その時、noterさんの皆さんにも会えたら面白いなぁ、なんて想像して、今からちょっぴりワクワクしています。

今回のくりこむ万博でお迎えした、
プリちゃんの作品(ポストカード)。
鳥さんが写っているものを2枚選びました。
プリちゃんの作品には物語(背景)もあって、
それに深く共感したのもお迎えの理由です。
夢を言葉にしたこの日のことを忘れずに、
羽ばたく心を持ち続けたいです。
プリちゃんの新プロジェクトもワクワク✨

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最後まで読んでくださった方がどれくらいいらっしゃるのかは分かりませんが(長いのに読んでくださって、本当にありがとうございます!)、「くりこむ万博」では沢山の人に出会うことができました。

プリちゃん、しふみんさんはもちろん、夢を叶えていこうとする仲間たちの存在も感じることができました。このご縁に、本当に感謝しています。

私も、もっともっと書いて、旅行に行って、経験を言葉にして、夢を叶えていきたいですし、夢を語り合った仲間たちの夢を応援し、手伝えることがあるなら全力で手伝いたいと思います。

夢は、一人で心の内に秘めるのも素敵ですが、誰かに話すことは、もっと素敵なことだと、今回の経験で学びました。

もし、夢はあるけど、言葉にしたことがないな、という方がいらっしゃったら。紙に書いて自分で意識するのでもいい、友達に話すのでもいい、夢をもった人たちの集まる場に出かけるのでもいい、何らかの形で夢を言葉にしてみてほしいな、と思います。

最後に、くりこむ万博で出会った・お話しした皆さん、このnoteを読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます!

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