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無理のないスキルの培い方

こんにちは、Hi_Kickです。
本日は会社員のスキルの培い方について話したいと思います。
(あくまで私見たっぷりなのでご参考までに・・・)

今までの記事で家の形を例に屋根(収入)、部屋(コスト)、土地(資産)と例えてきましたが本日は「土地」にあたる部分の話です。

屋根、部屋、土地のバランスが悪いと理想の家とは言えない。
家を大きくする為には、「土地」を耕すことが先決。

「土地」の耕し方、中でも”スキル”の磨き方にフォーカスします。

「土地」に含まれる要素と”スキル”の立ち位置

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「土地」に含まれる物として、”スキル、人脈、資産全般”に分けられます。
屋根、部屋がP/Lであれば、土地はB/S的な位置付けだと思っております。

・スキル: 主に自身のパフォーマンスに寄与
・人脈:  自身のパフォーマンスのレバレッジ、新規機会の創出に寄与
・資産全般:パフォーマンス結果であり、新しいビジネスの起点

一足飛びにすべての資産をGetするのは困難・・・
スキル ⇒ 人脈 ⇒ 資産全般と順を追って得ていくのが良いでしょう。

仕事で成果を出し(スキル)、周囲から認められ(人脈)、それが結果となり新しいビジネスを始める(資産全般)という流れが一般的かと思います。

スキル磨きに向けたターゲティング

スキルを磨くにあたっては、何を(領域)×どこまで(習熟度)学習するか、見定めていくことが重要になります。

【スキル領域】

スキル分布

スキルを磨くの目的は「主に自身のパフォーマンスに寄与」することであった通り、現在の仕事との関係性から見ていくことができます。

現在の仕事
明日から使えるスキルであればすぐにパフォーマンスに転換できます。
日々の業務の延長として学習ができるので習熟も早いでしょう。
一方で、同様のスキルを持った人も周囲に多くいることでしょう。
⇒担当業務に着任して1~3年程度の人達がターゲット

関連する領域
日々働いている周辺プレーヤの業務に関するスキル。
直接的に関係はしないが、知っている事で自身の業務が円滑になります。
俗に言う気が利く人で、周囲からの信頼を得られる糧となります。
⇒中堅どころ、5~10年程度の人達がターゲット

将来関連する領域
現在は間接的にも関係ないが、いつかはやりたい仕事に関するスキル。
他社/業種における仕事や、自分とは明らかに異なる職階の仕事のイメージ。
非常に遅効性のスキルであるが、視野の広さに直結する。
⇒新入社員~ベテラン問わず意識した人だけがターゲット

スキルを磨く領域を見誤ると、苦労の割に実利なしの状態になります。
スキル磨きは”投資”であり、回収期間を考慮して進める事をお勧めします。

【スキル習熟度】

習熟度

次にどの程度までスキルを磨きこむか、というお話。
確実に使うスキルは習熟を進め、関連性が離れるにつれて知識レベルに留める事をお勧めしたいと思います。

現在の仕事
この領域でプロフェッショナルになることが直接的な成果につながります。
本意でない仕事であっても、やるからにはプロを目指す事をお勧めします。
ここがおろそかになると他領域、また他資産の形成が難しくなります。

関連する仕事
餅は餅屋といいますが、餅屋と餅・米・つき方を知っている人は強いです。
餅を作れなくてもいいが、互角に話せるだけの技量の習熟が理想です。
この領域が伸びてくると他資産の”人脈”の形成に一助します。

将来関連する仕事
この領域は人によって大きく事情が異なってきます。
明確な目標があればプロを目指しても良いですが、興味がある程度であれば情報収集レベルから始めていくことをお勧めします。
一方で何もしないというのはリスクで、俗に言う個性に当たるのもこの領域に含まれてくると思っています。(趣味であっても人より詳しければOK)

具体的なスキルの磨き方

主にはお金、時間、学習深度から選んでいくことになります。
結論から言ってしまうと、本を読むことが一番効率が良いと感じています。

忙しい日々の中で時間とお金を使っていくのはかなりのストレスです。
こちらも同様に「投資対効果」を意識した選択が重要です。

学習

その他手段もあるかと思いますがメジャーなものとして3つ選びました。

読書
1冊あたり高くても3,000円程度、隙間時間でも分割して学習できる。
とにかく種類が多く、同じ分野でも5冊10冊と読んでいくと詳しくなる。
学習深度を”やり方次第”としたのは、読み方に大きく起因します。

■情報インプットとして使った場合
総論、「ふ~ん」でお終いで、やった気になって身にならない典型です。
個人的にはつまみ読みがこれに当たり、であればネット検索で十分。

■ディベート道具として使った場合
私はこの方法を活用して本を読むことを意識しています。
「それは違う」、「新しい視点を貰った」等々、考えながら読みます。
読んでいる分野について”意見が言える状態になる”まで同じ分野の本を読み進めていくことがお勧めです。(30冊くらい読むとできるイメージ)

そんなに読めない!と思うかもですが、けっこう慣れの問題だと思います。
以前は1冊=1カ月のペースでダラダラと読んでいましたが、累計30冊を超えたあたりから1冊=1週間で読むことができました。
(行きかえりの通勤時間、1時間×2回/日でこれだけ読めます)

資格
スキル磨きと聞くと真っ先に思い浮かべるものかと思います。
特定職に必要な専門資格からベンダ認定資格まで幅広くあります。
”転職に向けて”との声もありますが、資格より経験の方が重要です。

まとまった時間、参考書などを買うお金、試験など強制力があります。
現在の仕事に直結するのであれば良いですが、違うのであれば要検討。
そこ使うリソースがあるのであれば本業を伸ばすことが先決です。

■私の体験談
以前、営業をしていた時に「システム部の仕事って楽そう・・・」と
気の迷いで初級シスアドの試験を受け、干された経験があります。。
会社に資格登録をしたところ、月例会で発表されバレたのでした・・・

宅建、簿記、法務など諸々触りましたが、やっていて損はないものの、数年後のコンサルタント時代になってやっと身になったくらいです。
(コンサルタントになってから勉強しても遅くはなかった?)

講座/セミナー
とにかく触りが良いのが特徴かと思います。
読書、資格が自己学習に対して、こちらは”教えてもらう”タイプの学習。
1~3時間程度のセミナーからWebベースの講座まで幅広くあります。

こちらの学習では受動⇒能動学習に転換するポイントが重要です。
読書を”情報のインプット”として活用した場合と同じく、ふ~んで終わらない様に、自分の考えとしてまとめていくプロセスが必要になります。

やったつもり、で終わる多くは受動⇒能動学習への切り替えができなかったことに起因していると考えます。

無理のないスキル磨きとは

まとめになりますが、スキル磨きには少なからず時間とお金、根気が必要になります。それ故、無理して始めると続かない=スキルも身につかない結果に陥ってしまいます。

スキル磨き=一種の投資と割り切ると、
今、拠出できる原資(お金、時間、根気)を基に、回収するまでの需要度(すぐ必要、3年後~等)に応じて選択することが必要です。

一点張りの投資手法をとるのであれば、
資格の勉強を加速し、いわゆる士業資格を取得して一発狙うのもありです。

長期視点の投資をするのであれば、
ディベート型の読書を通じて、知識だけでなく自身の考えを成熟させていくことは時間・お金の観点から見てもかなりお勧めです。

私の読書術についても、いつか記事にして共有できたらと思います。


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