私が妊娠したら、ご飯作ってよね。

昨日、夫はお酒を飲みすぎたようだ。
月曜日だというのに、二日酔いがひどくて会社を休んでいた。

(年休がたくさん余っているので全く問題ないのだが…)

今日一日中、リビングにある人間がダメになるクッションでぐうたらしていたらしい。

私も飲みすぎてしまう事がたまにあるので、それ自体は特に怒ったりするつもりは無い。

フルタイムで仕事から帰宅する際に夫に電話した。今日はご飯作って〜。と、頼もうとしたのだ。

「もしもし?体調どう?」

そろそろ良くなっているかと思ったが、どうやらまだ気持ちが悪いらしい。二日酔いが長引くなんて老けた証拠だろう。

「今日は何にも食べてないから、ミートスパゲティを食べたい…作って…。」

はあー?

昨日バカみたいに飲んで二日酔いで
会社にもいってなくて働いてないくせに、

どうして会社に行ったわたしがご飯作らなきゃいけないわけ???

最初はちょっとムッとした。


ただ、一つ思ったことがある。よく、妊婦さんがつわりで何もできない程辛い中、会社から帰宅後の夫に「俺は疲れてるんだ、ご飯くらい作って」

といったようなことを言われる、または

「自分は働いてないないのだからご飯くらい作らないと…」とムリをする妊婦さんも多いらしい。

もちろん、二日酔いと悪阻(つわり)を同じだと言っているわけではない。

しかし、今日一日会社に行って働いてきた私が、そんなに偉いのだろうか。


どんな理由であれ、辛い思いをしている夫に対して思いやりの気持ちを持つべきなのではないだろうか?

ミートスパゲティを作って、一緒に食べた後
わたしはこう言った。

「わたしが妊娠してつわりがひどい時は、あなたが会社に行って働いて帰ってきた後、ご飯を作って後片付けをしてね。」

「うん。絶対にそうする」

夫は大きくうなづいていた。


この出来事をいつまで覚えているか、果たして本心でそう答えたのかは分からないが
男性にとって経験することのできない悪阻(つわり)。

それを模擬体験させることができたと思えばとても良かったんじゃないかと思う。