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コロナ対応を中心とした食料品など…その13(自宅療養向けの初期備蓄品…食欲不振のこと)


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体調不良が悪い中での療養期間を乗り切るためにも自宅で過ごすための事前準備も必要となってきます

コロナに感染すると発熱、咳や痰、下痢、吐き気、食欲不振、味覚障害や嗅覚障害など様々な症状がでてくることがあります。
発熱や咳や痰、下痢、吐き気などは、コロナ感染だけでなく、一般的な風邪や喘息、胃腸炎などでも起こりやすい症状になります

また コロナに感染してしまってあとにも 新型コロナウイルスの後遺症とし感染から回復しても症状が残る方も多くなっています
直接、食欲不振ということでの症状が残る方が少ないようですが、倦怠感や嗅覚障害や味覚障害、発熱、微熱、咳などの症状がおこり、食が進まなくなることもありますので感染から回復したあとにも影響がでることもあります

コロナの感染拡大の面から体調不良などの時にも備えて日常備蓄しておく、購入しておくと良いものを、複数の疾患を持ち患者歴が長い私自身の患者としての体験、管理栄養士からの視点として今回は『食欲不振の症状がある時のお食事』について考えてみたいと思います

~~~食欲不振の時~~~
 食欲不振とは、食物を摂取したいという欲求が低下ないし、消失した状態です。食欲と空腹感は区別されていて、空腹でも食欲がないことや、空腹感がなくても好みのものだと食欲がでることもあります。食欲は様々な要因に影響を受けています。食欲不振については色々な要因が絡んでいます。

 明らかな病気で食欲不振がおきている場合は、病気の治療を優先させます。ストレス、食事のアンバランス、生活のゆがみなどが影響している場合は、それを改めるようにします。そして、いかに必要な栄養素を必要量だけでも確保することができるかが大切になります

 食欲がないからといって食べないでいると いつまでたっても食欲はでてきません。食べないと、体脂肪の分解が促進してケトン体が血中に、増え、これが食欲を抑制するからです。ますは、食べられるものを少しでもいいので食べてみてください。
なにかを口にして食べるということは とても大切になってきます

●食べられるものを食べたい時に自由に食べてみる
 自分の好きな食品を食べてみたり、いろいろな食品をたべてみましょう
食事の時間や量にこだわらず、食べられるときに、食べられるだけの量を食べる。 味を変えれば今日食べられない食事でも明日食べられることもあります

●食事は少量にし、品数を増やしてみる
食事の分量が多いと見ているだけで負担になることもあります
気分よく食べられる量にするのが無難です


●朝・昼・夕の3食の食事以外に間食を取り入れて頻回食にする
 例えば…おにぎり、サンドイッチ、菓子パン、ヨーグルトと果物など 
を3食の食事時間以外にも取り入れて、間食の形で頻回に少しづつ食事を摂るのも方法です。食べられるときに、食べられるだけの量を食べるのも1つです

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●味付けを少し濃くしてみる、料理の温度を変えてみる
 料理は少し味を濃いめにし、酢やかんきつ類などの酸味、さらに香辛料や香りの強い野菜のしそ、しょうがなどを利用し、おいしい料理をつくるようにします。また、料理の歯ざわりなども含めて、温度や色合いなどにも気ををきかせて、味にメリハリをつけることでも食べやすくなり、歯ざわりも含めて食感が変わるだけも食も進みやすくなります

また、温かい料理よりも、冷たいものや室温のものの方が、食べやすいこともあります。食品を冷やすなど工夫してみるも1つです
同じお料理でも、温度によって、匂いや味(甘味、塩味など)の感覚もかわってきます

(塩分制限などが治療食が必要な状態にある方の場合には、塩分量などの指示栄養量については医師にも確認をされてください,、一時期的に制限を緩めての対応が可能な場合もありますので相談をされてみてください)

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●主食に変化をつけてみましょう
 握りずし、ちらしずし、いなりずし、混ぜご飯、おにぎり、焼きそば、そうめん、うどん、そば、インスタントラーメン、スパゲッティ、サンドイッチ など
主食とおかずが1つになったようなものだと、食べやすいことが多いです

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●栄養補助食品、高エネルギー食品なども利用してみましょう
 市販の「栄養補助食品」などで少量でもカロリーやたんぱく質を補うことができるものもあるので試してみるのも1つです
 食材として、バターやマヨネーズ、ポタージュ、生クリーム、はちみつなども上手に利用しましょう
また、アイスクリームは、少量でも比較的に栄養価が高い食品です

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心臓疾患や高血圧、糖尿病、腎臓病などの持病をお持ちの方については、疾患によっては、塩分制限、エネルギー制限、糖質制限、たんぱく制限など治療食を食べられている方の場合には、食欲がない場合には、一時的にある程度食事制限を緩めて対応が可能な場合もありますので、医師のご相談をされてみてください

コロナに限らずに食欲不振が続くと体力もおちてしまうと色々な体にも負担がかかりますので注意が必要になります

地域によっては新型コロナウイルスでの後遺症の相談窓口などが設置されている地域もあります ので必要に応じてご相談をされてみてくださいませ
「新型コロナウイルス感染症 後遺症リーフレット」(東京都)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/soudan/longcovid_leaflet.files/leafletA4.pdf
(上記の東京都の後遺症に関するリーフレットに相談窓口などのことも記載されています)

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